2009年1月

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第1627話 ■途中から見る

 今でこそ映画館は完全入替制になっているが、ずいぶん以前はそんなルールもなく、いい加減なものだった。上映開始時間など気にせず、映画の途中に入って、そこから見始め、次の回の同じところまで見たら、話がつながって一安心といった感じだ。このため、上 […]

第1624話 ■感染列島

 「新型インフルエンザ」なるものが、水面下で話題になっている。既存の季節性インフルエンザとは異なり、鳥インフルエンザが突然変異を起こし、それがヒトとヒト間で感染する状態になったものが新型インフルエンザと考えられている。抗体を持った人間がいな […]

第1623話 ■東京少女

 映画の話を少々。「東京少女」というタイトルである。夏帆演じる主人公の女子高生、未歩があるビルの階段で地震が起きた瞬間に、携帯電話を落としたところ、その携帯電話が約百年前の明治時代にタイムスリップをしてしまう。そこで携帯電話を拾ったのが、小 […]

第1622話 ■人のセックスを笑うな

 「人のセックスを笑うな」という映画があって、実はその前に原作の小説があった。私がその文庫本に手を伸ばしたのは、このショッキングなタイトルと帯に付いていた「映画化決定」という文句のせいだ。基本的にタイトルの如何に関わらず、邦画で映画化される […]

第1620話 ■リセット

 人生は選択と判断の連続である。小さいものから大きなものまで。そのほとんどがやり直すことができない。そんなことは当然分かっているものの、人々はあの瞬間に戻って、もう一つの選択をやり直したいと思ってみたりする。これは万人に共通のことだろう。だ […]

第1619話 ■購買意欲支援番組

 最近、家電芸人という言葉がある。家電に詳しい芸人のことだ。これがなかなか面白い存在だ。芸人の別の面を見たような感じが良い。何しろリアリティがある。これが家電アイドルではいけない。メーカーの紐付きのようだから。  芸人の新たな起用方法として […]

第1618話 ■甚兵衛さん

 落語に出てくる登場人物は単純に役どころにより、パターン化されている。若旦那となると、孝行息子は存在せず、ほとんどが店の売上をかすめて、遊びほうける放蕩息子と決まっている。また、ちょいと抜けた感じの男は与太郎。そそっかしい、八っつあんに熊さ […]