第2032話 ■発信元:危機管理課

 防災無線から日に数度、放送が流れる。ここ数日は、外出自粛要請の放送が多い。そんな中、日々最も耳にすることが多いのは、「徘徊老人」の捜索に関するものだ。ほぼ毎日ある。そして、見つかったのかどうかの事後のアナウンスはほとんどない。たぶん、無事に保護されているんだろうけど。

 この緊急アナウンスの原稿の書き方が気になって、先日市役所に意見を投稿した。「ピンポンパンポーン」の効果音の後に、いきなり「○月〇日、□□(場所)で、●歳になる男性が行方不明になっています」と始まる。これがまた、風向きや電車の通過音のために聞き取りにくいことがしばしば。

 そこでまず、アナウンスのタイトルを最初に述べるように要望を伝えた。「警察署からのお知らせです」ではなく、「警察署から、○○についてのお知らせです」という感じ。「市役所からのお知らせです」ではなく、「市役所から、○○についてのお知らせです」と、2つも例示してやった。

 それから数日経って、市役所の担当者よりメールで返信が届いた。「アナウンスのタイトルを話すことは、市民にとって情報を受け取りやすくなることと考えます」と言う一方、「各担当課とも協議を行いまして、今後の参考とさせていただきます」とのこと。結局、改善するのかしないのか、一向に読み取れない。まだ改善されたアナウンスは聞こえてこない。「すぐやる課」に言わないとダメなのか?。

 しかもそのメールの発信元が”危機管理課”となっていた。最初はスパムメールかと思ってゴミ箱へ捨てるところだった。早速再返信で、「”○○市役所 危機管理課”」と表記すべし、と伝えた。

(秀)