第2031話 ■不要不急リスト

 まあ、その文字面通り受け止めれば良いものの、中には「何が不要不急かわからない」とか「明確に指示して欲しい」などという意見もあるようだ。そんなこと自分で主体的に判断できなくてどうする?、とこんなときこそ自主的な判断や想像力を働かせる必要があるはずなのに。

 もちろん、不要不急など個々人によって違う。今は各自の良心に任せようというスタンスだろうが、その意志を改めて確認するために、「不要不急リスト」を作って、自らの行動のチェックをしてはどうだろうか?。逆に「不要不急でないことリスト」を作って、外出して良いケースをリスト化し、それ以外は外出しないと決めるのも良いだろう。

 私は在宅勤務7年とあって、外出の自粛にさほどの労苦は(今のところ)ない。とりあえず、「不要不急リスト」を作って、こんなことでは外出しないことを明確にするようにした。例えば、「飲食のための外出はしない(テイクアウトはOK)」「外で人と待ち合わせをするような用事は作らない」「個人宅への訪問もしない、来客も断る」。それと私が、パトロールと称して、月に1、2度実施している「古本屋やリサイクルショップの類には行かない」。まだまだあるが、とりあえずここでは割愛。

 買い物などは複数人では行かずに、一人で行ってさっさと帰る(お一人様1個限り、はちょっと悩ましい)。店ごとに安いものが違うからと、店を梯子するようなこともせず、できるだけ一ヶ所で済ませる。食料や日用消耗品の買い物は、「不要不急でない」。「不要不急でないことリスト」、何とも名前が格好悪い。そもそも「不要不急」の対義語が存在しないらしい。まさかこんなことが、自ら判断できなくしている理由だとは思えないが。

(秀)