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第860話 ■ザ・漱石

 会社の帰りに新橋で寄り道をした。寄り道と言うか、新橋の駅で下車して、どこかに行ったわけではない。いつも地下鉄からJRに乗り換えるだが、この日はJRの改札の横を素通りして、烏森口のSLのある広場に出た。テレビでよく酔っ払ったサラリーマンが取 […]

第837話 ■写真工場がやってきた

 昨年末の大晦日に年賀状を印刷しながら、「来年こそは新しいプリンタを買おう」と心に決め、早や8ヶ月が過ぎた。今年も三分の二が終わってしまったわけだ。年を取るごとに時間の経つのが早く感じられる。まあ、心に決めてはいたものの、年末までにはという […]

第815話 ■住基ネット始まる

 懸案の住民基本台帳ネットワークがスタートした。マスコミも反対するぐらいなら、何故もっと早くから騒いでくれなかったのか困ったものだ。反対運動の中に人間を11桁の数値で表現することへの不快感など示したものがあるが、私としてはそんなことは大した […]

第768話 ■サッカーワールドカップ開幕

 いよいよ、サッカーワールドカップ開幕。そもそも、それほどサッカーファンでない私でさえも、そわそわ感が大好きで、急いで会社から帰ると、開会式から見ている。今は第一試合、フランス対セネガルの後半20分が過ぎたところ。セネガル1点のリード。   […]

第739話 ■父からのメール(4)

 このパソコンのOSは自己増殖型人工頭脳のプラットフォームとして開発されたもので、プロファイルデータとともに二足歩行型ロボットに移植すれば、私達が小さい頃から夢見ていた本格的なロボットが実現するのらしい。いや、我々の描いていたロボット像より […]

第738話 ■父からのメール(3)

 翌日の日曜日はある人からの電話で目が覚めた。さすがに夕べはあのメールのせいで寝つきが悪かった。 「克人さんですか?。お休みのところ朝からどうもすみません。佐々木です。あなたのお父さんと一緒に仕事をさせていただいていた佐々木です」 「佐々木 […]

第737話 ■父からのメール(2)

 その手紙を読み進むと、それがいたずらでも嫌がらせでもなく、彼自身の手によるものだと分かった。手紙の中身の大部分はパソコンの指示書だった。そして、自分の初七日にこの手紙が届くようにわざわざし向けた仕掛けが生前にある人にそう言付けて託したため […]

第736話 ■父からのメール(1)

 自分の余命が長くないと気がついてからというもの、父は一刻も早く病院を退院することだけを願い、最後の頼みをきくような形で、私たち家族もそれに同意するしかなかった。 「明日、暇か?。秋葉原に行きたいんで、車を出して欲しいんだが」   結局これ […]

第730話 ■レンジファインダーカメラ

 カメラ市場でちょっと変わった現象が起きている。デジタルカメラの普及でいわゆる銀塩フィルムカメラの市場は小さくなって行きながらも、レンジファインダーという分野のマニアなカメラがここにいたってかなり熱い。そもそもこの市場はそれほど大きくなく、 […]

第722話 ■CyberBowling

 パソコンのマウスを裏返した形のものにトラックボールというのがある。ボールを直接転がしてカーソルを動かす。同じようなものはゲームセンターにもある。まあそれでもその玉は野球のボールぐらいの大きさで片手で転がす程度の大きさだ。それがボウリングの […]

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