第1238話 ■年末向け新製品のトレンド

 年末に向け、各家電メーカーからの新製品がほぼ出揃った。薄型テレビとDVDレコーダー、それにパソコン。年に2度、3度のモデルチェンジを行い、それぞれの需要期に備えている。

 私が薄型テレビ、薄型テレビと言い出してそろそろ一年になるんではなかろうか。確か、もう半年か一年様子見をしようとコラムにも書いたはず。その頃にはきっと価格も下がっているだろうという腹づもりであった。しかし確かに安くはなったけど、劇的な幅の値下げとはなっていない。1インチ1万円というのは新製品ではまだちょっと遠い。

 今回の薄型テレビの新製品のトレンドは「フルHD」である。高解像度のデジタル放送を余すところなく表示するスペックである。このスペックを盛り込むことで単価は横ばいどころかやや上向いた。確かにスペックは良いに越したことはないが、値下がりを期待していた私にはちょっとショックだった。来年はフルHDでももっと安くなっているだろうからそれまで待とうか。これでほぼ薄型テレビに予定された大きな機能は導入されたため、後はマイナーチェンジ程度の新製品が続くはず。次からいよいよ値下げ傾向か。

 また、DVDレコーダーの今期のトレンドは地上波デジタル対応である。しかし、地上波デジタルのハイビジョン放送を録画すると、それをコピーするメディアがない。DVDでは容量が足りないのだ。よって、地上波デジタルの放送をHDDに録画しても保管用メディアに移してライブラリー化することが残念ながらまだ現実的でない。おまけにデジタル放送の録画分はデータが大きいため、現スペックのHDDにはあまり長時間保存できない。

 このような環境下、DVDレコーダーは次世代DVDの登場を待つことになる。しかし、その規格は2つあり、統一は難しいと伝えられている。それまではその場しのぎ的なデジタル放送対応と言わねばならない。

 というわけで、冬のボーナスで私が薄型テレビやDVDレコーダー(地上デジタル波非対応のものが3台あるし)を買うことはまずないだろう。パソコンも今春買ったのでそれで大丈夫。そこで今回は自費出版の費用にボーナスの一部を充てようと決意した。

(秀)