第1251話 ■ユニセフ募金の使い道

 財団法人日本ユニセフ協会から募金への協力依頼のDMが届いた。別にこれまでユニセフに募金をしてきたわけでもなく、郵便物の届くような個人情報をこの協会に対して提供した覚えはない。しかも、請求書のように振込用紙が入っているし、クレジットカードによる募金にはいくつかあらかじめ金額が指定されている。いったいどんな形で個人情報がそこに渡っているのか?。寄付の是非以前にまずこのことが気持ち悪い。

 早速電話してみる。まず、テープが流れ、要件に応じて電話のキーを押していく。そして30秒くらいの募金に関するメッセージを無理やり聞かされ、オペレーターが出てくるのはその先である。まずオペレータにDMを今後送って欲しくない旨を告げた。続いてどうして自分の個人情報がそちらにあるのかを問い質したところ、「業者からリストを買っている」との答だった。オペレーターはそのリストをどこから買っているかまでも話してくれたが、あいにくその名前は忘れた。ただ、その業者の名前を出すことで責任転嫁しているようにも聞こえた。もちろん、その会社に対しても個人情報を渡した覚えはない。「10年くらい前からこの方法でお願いしている」とも話していた。後は詫びる一方である。

 個人情報保護法について私が勤める会社ではかなり力を入れて教育を行っている。個人情報を入手する場合は目的を明示しなければならないし、目的を明示せずに入手した情報の場合は個別にその目的に対しての了解を取り付けてから利用しなければならないと指導を受けている。調べたところ、目的を明示せずに入手した情報は個別に了解を取らなくても利用目的を公表していれば法的には問題ないらしいが、このように業者から名簿を買ってDMが送られてくるのは気持ちが良くない。募金した金額の一部かもしれないが、このような電話オペレータやスタッフの人件費になっているだろうし、もちろん、名簿を買い取る金にも使われているはず。

(秀)