第1279話 ■フルハイビジョンへのこだわり

 トリノオリンピックとサッカーW杯と2つの大きなスポーツイベントに合わせて薄型大画面テレビの普及が目されていたが、実際のところはどんな感じなのだろうか?。しかし、製品のスペックの方はイマイチ私の琴線に触れてこない。

 W杯と夏のボーナスのタイミングでこれから先の短期間に需要期を迎えることだろう。雑誌にも特集記事などが組まれている。しかしこれらはスポンサーがあって紙面が構成されているため、所詮提灯記事。多少割り引いて冷静に受け止めなくてはならない。けど、分かっていながらも気になって雑誌に手が伸びてしまう。

 残念ながら、私の要求を満たすようなテレビはほとんどない。スペック的にはフルハイビジョンとHDMI端子付であること。しかもHDMI端子は1つではいけない。最低でも2つ。1つはレコーダーで使用。そしてもう1つはプレステ3用である。欲を言うとレコーダーはもう1つは付けたい。そうやって機種を絞り込むとこの条件を満たすテレビは1つしかない。しかし、この機種もそろそろ後継機が出るのでは、というタイミングであるため躊躇してしまう。確かにだいぶ安くなっている。いくら安くもその直後に新製品が出るのは勘弁して欲しい。

 一方、レコーダーもここに来て技術途上である。最近の注目は地上デジタルで、コンテンツをデジタルでテレビに送るためにHDMI端子付きとなる。このHDMI端子はハイビジョンではあるが、フルハイビジョンではない。フルハイビジョンの規格で信号を出すのは現在1機種しかない。ただその機種はW録画に対応していない。そして何より、ハイビジョンのコンテンツはデータ量が大きいのでDVDに取り出すことがまずできない。いずれブルーレイディスクやHD DVD付きの機種が出ればこの点は解決するだろうが、それまでは中途半端な存在が続くことになる。

 現状フルハイビジョンの放送はほとんどないらしい。しかしこれからテレビ局の機材が揃ってくればその数は増えることだろう。レコーダーは3、4年の使用ということもあるがテレビとなると10年は使うことだろう。だから私は現時点でもフルハイビジョンにこだわり、スペックにはあまり妥協をしたくない。

 それから家庭内LANはパソコンを使用する限りは無線LANが便利だが、テレビやレコーダーをLANに接続するようになると、無線ではデータが追いつかなくなる。音声と画像にタイムタグが起きる。よって、間もなく有線LANに回帰するような気がしている。

(秀)