第1331話 ■ページペラペラ
- 2007.07.11
- コラム
私はかねてから探している本を買うのならネットで買った方が良いと考えていた。街の本屋に在庫がない場合、そこで取り寄せてもらうくらいなら、ネットでさっさと注文して待つ方が良いと思っていた。混んでいる本屋のレジに並んで本の題名を言って探してもらったり、取り寄せの手配をして、列の後ろの人に迷惑を掛けるのも忍びない。どうしても急いでその本が必要なら、店員に聞くかも知れないが、取り寄せとなると、ネットで買った方が早い昨今でもある。ところが最近、ネットで本を買って後悔することが続いている。
まず、実際の本屋に行って何をするかというと、本を手に取りペラペラとページをめくることだ。それが探していた目的の本であっても、とりあえずページはめくってみる。このページをめくるというのは本を探す上で非常に重要だ。ところが、ネットで本を買うとこれができない。サイト特有のレビューという他人からの情報はあるものの、実際に自分の目でページをペラペラと確認して選ぶ行為にははるかに及ばない。
一言に探すといっても、大きく2つある。1つは最終目的が決まっていて、それを探すこと。あらかじめ、書名等が分かっているときだ。そしてもう1つは、ある条件によって最終目的を決めるやり方である。前者は書名もそうだが、ある作者の最新刊というのも含まれる。このように前者の場合はネットで買ってもあまり問題はない。
しかし、この後者の方が曲者である。店でペラペラとページをめくったら、そのまま元の位置に戻してしまうような本をここのところ立て続けに買ってしまった。ビジネス書やノウハウ本の場合にこの傾向が強い。結局期待した内容でなかったり、文章がきわめて稚拙で、お金がもったいないからと無理して読むと、それはかえって時間の無駄遣いになってしまう。
というわけで、ネットで本を買う場合、かなり慎重になってしまった今日この頃。皆さんはどうだろうか?。
(秀)
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