第1481話 ■夜型社会からの脱却を

 まだ地元にはなかったものの、テレビCMで見た、セブン・イレブンはその名の通り、朝7時から夜11時までの営業だと思っていた。ところが聞いた話では、かつてはそうだったが、今では24時間営業だと知らされた。30年位前のことだろうか。それから数年経って近所に登場したセブン・イレブンは確かに24時間営業だった。当時、そんな夜中に店が開いている必要性は感じていなかったが、なるほどこれは便利であると実感した。

 さて、京都議定書の実行フェーズに入ったが、その目標達成の目処は全く立っていない。むしろ悪化する一方だ。そんな中、思い付きだったかもしれないが、コンビニエンスストアの24時間営業を見直そうという意見が出された。早速コンビニ業界は反発し、例え店は閉めても冷蔵庫などは動いており、省エネの効果はあまりないと応酬した。

 また、かつての省エネブームのときのように、テレビの深夜放送を止めた方が良い、という意見も出ているそうだ。けど、テレビがなくてもゲームやDVDなどでテレビは点いたまんまだ、という反論も出てきた。

 世の中の温室効果ガスの大半を出しているのは家庭ではなく、企業である。コンビニの深夜営業を止めたり、テレビの深夜放送を止めたところで、地球温暖化対策に劇的な効果が出るものではない。このことは私もよく分かっている。けどね、地球温暖化対策の機運を社会的に盛り上げるためには、非常に効果的な行動だと思う。そして、副次的に少子化対策にも効果が出るのではないかと期待している。

(秀)