第1489話 ■たまにはリンクを辿ってみる

 私は検索エンジンとして随分以前からグーグルを愛用している。それ以前はヤフー!だったが、ロボット型ということでグーグルを使うようになった。それからしばらく経って、ヤフー!もロボット型をサポートするようになったが、その時分には、グーグルが身に付いてしまっていて、ネットで検索することを「ググル」と躊躇なく言える。

 秀コラムのサイトにはどこからリンクを辿ってやってきたかを記録する仕掛けを付けている。その結果を見ると、秀コラムのサイトへのアクセスはリピーターによって支えられているようで、「お気に入り」から来ているのがほとんどだった。「コラム」で検索して、秀コラムにたどり着くことはまずありえないし、かと言って、秀コラムで検索する人はまずいないだろう。

 一方、私がやっている「森繁社長録」という、森繁久彌主演の映画、とりわけ社長シリーズの内容をまとめたサイトは、検索エンジンから辿りついているケースが結構あり、やがてリピーターになっている感じが見て取れる。「森繁」、「社長」、「東宝」なんて言葉の組み合わせで検索されている。そこで気が付いたことだが、この場合の検索エンジンのほとんどがヤフー!なのである。このことは、いつもグーグルばかり使っている自分にとっては、かなり意外なことだった。

 そこで、「秀コラム」をグーグルとヤフー!でそれぞれ検索してみた。やはり検索結果のトップには秀コラムのトップページが現れる。そして、それぞれ秀コラムのページにリンクを張ってくれている人々のサイトが順に出てくる。有難い限りだ。確かにトップページにリンクを張っているものが多いが、中には引用したい話の出てくるバックナンバーのページに直接リンクを張ってあるものもある。

 この直接リンクを張っているページがなかなか面白い。人によって、これほど注目するワードにバリエーションがあるのかと。例えば、「地井武男」。地井武男に関するサイトのリンクを集めたページで、そこに私がPTAの会合で講演をした地井武男について書いた回のリンクが載っている。続いて、「ダイエー」。ダイエーホークスが優勝したときのバーゲンの話。「桃太郎侍」。「神田正輝のヅラ事件」。「党員資格停止」というワードで引用されていたのを見たときは、自分でも何を書いたときなのか思い出せなかった。

 とまあ、これらはいつもは利用していない、ヤフー!でのリンクだった。たまにはこんな発見もあって面白い。こんな具合に、たまには自分のサイトへのリンクを辿ってみるのも新たな発見があるし、こうしてコラムのネタにもなるので、有意義だった。

(秀)