第1567話 ■クロだけど否定??

 一夜明けたら新たな情報が報道されていた。角界大麻使用疑惑の兄弟力士の兄の方が、簡易検査で陽性反応が出た際に、「ロス巡業時(6月)に二人で大麻を吸った」と告白していたらしい。それなのにその後一貫して、大麻の使用を否定していた。

 弁護士まで立てて疑惑を否定しておき、協会からの処分に対して、法的措置も辞さないとまで抵抗しておいて、しまいには「日本語が良く分からない」とは何ともお粗末でしかない。ここに来て、彼らは完全にクロになった。弁護士先生もとんだ赤っ恥だ。

 しかし今回の陽性反応はロス巡業時のものとは考えられない。検査の数日前に使用したと考えられる。それにしても何でこのタイミングなのかと笑うしかない。同僚が、しかも同国出身の同僚が大麻所持で逮捕され、協会が大騒ぎになっている最中に、どうして大麻を吸ったりできるのか?。

 もちろん、タイミングの如何に関わらず大麻を吸ったり、所持したりすることは悪いことだが、まさに「見つけてくれ」というようなタイミングだ。それでいて、疑惑を否定している。もう、訳が分からない。師匠や理事長までの責任問題に発展しておきながら、疑惑を否定されては、前理事長も浮かばれない。

 他の師匠と弟子の関係ならば、「破門」でケリが付くのだろうが、角界では「弟子の不祥事(犯罪)は師匠の責任」という前例ができたことが残念でならない。もうこのネタはこれで終わりにしよう。

(秀)