第1664話 ■携帯電話のバックアップを

 最近、いろいろと私の周辺でモノが壊れていく。娘のノートパソコン、DVDレコーダーのDVDドライブ。液晶テレビの液晶染み。娘の電子ピアノ。そのうち先の2件は私が修復し、テレビはメーカーに修理を依頼し、ピアノは故障が必ず再現するわけでもなく、経過観察中といった次第だ。こういう場合、修理の人を呼ぶと、そのときはちゃんと動いたりするから困ったもんだ。

 そんな中、金曜日の夜の家人とのメールのやり取りを最後に、土曜日の朝から携帯電話が立ち上がらなくなってしまった。充電が切れたのかと、充電をしようにも充電中を表示する赤いランプが数秒ごとに点いたり消えたりする。これが土曜日の朝だったからまだ助かった。おサイフケータイに定期を入れているため、これが平日の朝だったら電車にも乗ることができず、半日は仕事を休む羽目になっていたかもしれない。

 ショップに持ち込むと「故障です」と判定されてしまった。そろそろ機種変更を行っても良いかなと思ったが、電源が立ち上がらない状態では電話帳のデータを抜くことができない、ということで、それでは困るのでとりあえず修理を選択した。修理期間中、代替機を貸してくれることになったが、電話帳のデータは空だ。とりあえず、家族の携帯の番号だけを入力したのみ。今度は休みであることで会社の同僚などの電話番号を尋ねて回ることもできず、掛かってくる電話や送られてくるメールを待つのみ。

 さて、携帯電話のデータのバックアップについて。以前、パソコンソフトで携帯電話から電話帳を吸い出していたはずなのでそれを電話機に戻そうかと思ったのだが、そのデータの日付が2005年ということと、パソコンソフトが古いバージョンのままで、代替機が対応していなかったので諦めた。こんな感じで私の携帯電話のバックアップに関する意識は2005年当時で止まっているようだが、最近の携帯電話ではmicroSDカードに電話帳などのデータをバックアップできる仕組みになっている。しかし、私はこれを知らなかった。これで定期的にバックアップを取っていたら、機種変更もできただろうし、修理で代替機を借りるにしても電話帳のデータは戻せたはずだ。

 みなさん、この文章を読んだ方は至急バックアップを実施しよう。操作は機能メニューから「microSD」を選ぶとバックアップができると思う。但し、念には念を。せっかくバックアップしたmicroSDを携帯電話に入れたまま、携帯電話ごとなくしてしまう可能性も否定できない。だからバックアップを取ったmicroSDは自宅に置いておくのが、リスク回避としては正しい手順なのだろう。私も携帯電話が修理から戻ってきたら早速そうしたいと思っている。

(秀)