第449話 ■未来の足音

 今回は先日締め切りに追われながら書き上げた、PTA広報紙への寄稿原稿を公開したい。(要は執筆一回休み)

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●未来の足音

 春の訪れを感じるとともに、今年もまた卒業生を送る季節がやって来ました。卒業生の皆さん、ならびにその保護者の皆さん、おめでとうございます。そして、私ども本年度のPTA役員・委員も間もなくその任期を終えます。皆さん一年間ご苦労様でした。そして、会員の皆さん、ご協力ありがとうございました。

 さて、いよいよ二一世紀を迎えました。私たちの感覚からすれば永遠の未来のように思えた、二一世紀もついに現実のものとなったわけです。ところが、世紀越えの瞬間は意外に呆気なく、周りで取り立てて変わった様子もありません。もちろん、子供の頃から見ていた未来都市や未来自動車もまだ私たちの前には現れてくれません。

 しかし、五年、一〇年という単位で眺めてみると、周りの風景や私たちの環境も大きく変化しています。子供達の成長も一日一日ではなかなか分かりませんが、一年間ではその変化に目を見張るものがあります。そして、時の流れの早さに改めて驚かされます。それでも、子供の成長を見ていると少しながらも未来が近づいて来ているようでうれしいものです。

(秀)