第524話 ■パスワード

 メールクライアントソフトにはメールポストからメールをダウンロードする際のパスワードというものがある。ほとんどの人はソフトに記憶させていて、都度入力するようなことは少ないのではなかろうか?。几帳面な人はセキュリティの関連から都度入力しているかもしれないが、ソフトを起動する際にパスワードは必要ない。メールポストから未ダウンロードのメールは読めないにしても、受信ボックスやフォルダの中身は他人にも丸見えなのである。セキュリティとしては全く意味をなしていない。

 ある会員制のサイトにメールアドレスを登録したら、不定期ながらダイレクトメールが届くようになった。最初の数回は読んでみるものの、やがて不要となった。メールの巻末には配信停止のためのURLが記載されているので、早速アクセスするも、そのページにアクセスするにはIDとパスワードが必要であった。やめたい会員サイトのIDとパスワードなど覚えてられるわけなどない。今でもメールは届いているが、そのメールは即ゴミ箱へ直行している。

 インターネットの世界には実に多くのパスワードが必要となる。ネットへのログオンにもそうだし、前述のメールの受信もそう。私の場合はメルマガの発行やホームページの更新にも必要である。この他には、会員制のページにアクセスする際にもパスワードは必要となる。問題はパスワードだけでない。先方が勝手に決めた意味のない文字列の状態では、IDの記憶も大変な事である。

 中にはパスワードを忘れたときのために、自分で質問を設定し、その答とペアで本人の認証を支援するサイトもある。これは非常に便利である。「母親の名前?」というのは良い例である。「彼女(彼氏)の名前?」というのは、たとえ答を迷わずに思い出せても、何となく気まづくなることがあるかもしれないので、避けた方が良いかも。

(秀)