第562話 ■オークションにはまる

 最近、毎日のように我が家に宅配便やら、ゆうパックがやって来る。別にお中元や暑中伺いの進物が届いているわけでない。インターネットでのオークションにはまり、こんな有様なのである。パソコンを立ち上げる度に自分のサイトよりもオークションの結果、状況の確認の方が優先順位が高い。

 オークションの利用目的としては、「中古でも良いから安く買いたい」、「普通に探しても見つからない」、というのが一般的だろう。私もこの原則は守っていながらも、マウスをクリックする度に現れる目的地途中の誘惑に引っ掛かってしまう。まさに衝動入札(買い)。安いはずの代金の支払いも大変だが、代金の振込手数料や送料の負担もバカにならない。それに金だけでなく、時間も結構取られている。まあ、これは楽しいから良いけど。

 探せば見つかるものである。私がこの間落札したもので、秀コラムに紹介したものとしては、スパイセット(第118話)、ペイデイ(第462話、但し今度は英語版)、ベイブレード(第461話、トイザらス 限定版)。この他にも雑誌やCD、電話器(アンティークな奴)などを買っている。また、買ってはいないけど、電子ブロック(第176話)や銀のエンゼルくちばし(第204話)、それに超合金(第10話)なども出ている。これらの私が落札、入手した品々はいずれWebサイトで写真付きで紹介するとしよう。

 探していたものが見つかる喜びと、競りによる緊張感と落札した時の達成感。オークションが楽しいのは、この要素がうまく絡み合っているからに違いない。その商品をめぐり、入札相手との駆け引きもそうだが、それ以上に締め切りが異なる同種の商品を如何に競っていくかが難しい。まさに二股状態。両方とも落札してしまうと金銭的に大変だ。しかし現実にはここで躊躇して、両方とも逃す場合が多いかも。「二兎を追うものは一兎も得ず」。

 こうして、オークションの成り行きを気にしながらコラムを書いていたら、入札していた、カラーテレビ付きラジカセ。通称、「ラテカセ」の落札通知が届いた。何と3,800円。カセット部分が壊れているとのことだが、この金額でかつての夢のラテカセが手に入ると思うと、しばらくはまだやめられそうにない。

(秀)