第593話 ■EOSを買った

 EOSを買った。EOSというのはキヤノン(キャノンではなく、キヤノンが正しい)のオートフォーカス一眼レフカメラである。第2京浜沿いの明治学院大学角にある、松坂屋カメラで買った。この店はカメラ好きには、豊富な在庫と安さで有名な中古カメラ店である。と言うことは、私のEOSも中古品である。

 これまで20台くらいのカメラを買っては手放すことを繰り返してきたが、実にしばらくぶりのカメラ買いである。中古であることは何ら問題ない。中には今となっては中古でしか買えないものもあるし、中古品は新品に比べて半額くらいに安い。最初はネットオークションででも買おうと思った(ライカだったら、迷わず店に行くはずだが)が、調べてみるとそれ程安くない。結果として、松坂屋カメラで買うことにしたが、これは非常に良い結果だったと思う。

 やはり触ってみないと分からない。シャッターボタンの位置やグリップのしっくり感、ダイヤルを回した時の感覚、ファインダーの見易さ。これらは雑誌のレポートにも紹介されているが、仕様として数値で比較出来るものでない。個々人で判断すべき要素である。また、仕様として公開されていても、実際の合焦速度やモーターの動作音などは実際に触ってみないと実感できないし、中古ならではのコンディションの判断も実機でないとできない。4台並べて、順に触れてみた。本当はもうちょっと安い、古い機種にしようかと思っていたが、実際に触ってみると、こちらは合焦が遅い。この機種だけなら気にならなかったかもしれないが、新しい機種と比較したために分かってしまった。よって、新しい方の機種(と言っても5年ほど前に発売された現行機種)を選ぶ。

 レンズ2本とあわせて、1ヶ月分の小遣いが吹き飛ぶほどの金額だった。しかしこれでも安い。今回新たにカメラを調達したのは、子供の運動会に備えてである。願わくばこれでゴールのテープを切る、我が子の姿を撮りたいものだ(現実はそう甘くない)。手前味噌な話題でスマン。

(秀)