第659話 ■ドラマロケに遭遇

 今月は年末の特番が控えているので、1クール予定のドラマの多くは今週最終回となるものが多い。今クールはあまりドラマのネタを書かなかったが、それなりには見ていた。「それなり」と言っておきながらも、おそらく普通の人よりは多く見ていたに違いない。例のごとく、途中の回のビデオを放り出したまま、最終回を見てしまったものもある。

 ちょっと意外な終わりかたに、肩すかしを食らったようなものがあった。「永田町」も「アンティーク」も「水曜日」もそうだった。まさか「恋を何年休んでますか?」まで、こんな感じでは終わらないよな、と思ってはみるものの、さてどうだか?。「傷だらけのラブソング」は予定通りのエンディングだったものの、主人公がドラマの中で歌手デビューし、実際にもCDとなった挿入歌があれほど売れるとは驚いた。

 さてさて、来月からのクールのドラマはどんな感じなのだろうか?。今日それらしい撮影現場に出くわした。昼休みに食事に出た帰りにちょうど撮影のための準備をやっていた。車のボンネットにカメラを固定しているところだ。しばらく立ち止まって見ていると、ロケバスの中から佐藤浩市と中村俊介が出てきた。一緒にいた同僚も彼らが俳優であることは気づいたものの、とっさに名前が言えたのは私だけだった。

 会社に戻ってこの話をすると、中村俊介が分からない人もいる(たぶん読者の中にも)。「ウメッシュ」の人、「LIFEカード」の人(ともにCM)、と説明しなくてはならない。中村俊介のプロフィールには身長185センチと紹介されていたが、実物はそれほどでかくは見えなかった。「ほら、あの息子」。この場合の「あの」は三国連太郎である。佐藤浩市はテレビで見るよりも老けた感じがした。メイクのせいか?。

 肝心のこれが何のロケだったのか、という謎は未だ解けていない。二人ともサラリーマンの格好だった。謎が解けるまでのちょっとした楽しみができた。

(秀)