第709話 ■給食当番

 私達の頃は1クラスの定員が45名であったため、実質的なクラスの人数は40人をちょっと超えたぐらいで推移していた。このため給食当番は4週に1度の割合でまわって来る感じだった。ところが最近は児童数が少なく、実質的なクラスの人数は30人前後だったりする。このため、3週に1度の割合で給食当番がまわってくる。

 人数が少ないなら、当番の人数を減らしてもよさそうだが、それぞれの役割が機能するにはやはり10人規模の構成が必要なのだろう。おかず、パン、牛乳、食器。それぞれの係りが最低二人ずつは必要だろうから。ちなみに食器係は食器だけを配るようなことはないので、教室に食器を運び込んだ後はパン、またはおかずの配膳を手伝うことになる。

 給食当番は白い上っ張りを着る。スモックのように後ろからかぶるような感じのものと、上に着て前でボタンを絞めるものと2タイプがあるようだ。ちなみに私の場合は前者であった。それに頭には帽子、または三角巾。マスクは自前ということになっているが、必ずしもつけていないケースが多かった。

 最近はパンとご飯の比率が60%:40%ぐらいで存在する。かつて僕らの時代に「パン係」と言われていた係りは今は何という名称なのだろうか?。最近は米飯もかなり本格的である。かつての米飯と言うと、袋に入ったパックタイプだった。それがカレーライスといった形でも学期に数度しかなかった(カレーシチューは頻繁であったが)。もちろん、かつての同様の麺類はソフト麺。

 1週間使用した当番のエプロンと帽子は自宅に持ち帰り、洗濯&アイロンがけをして月曜日に持って来るはずなのに、持ってくるのを忘れたり、ひどいのになると土曜日に自宅に持ち帰るのすら忘れていたりする輩がいる。

 席替えの結果、2週続けて給食当番という確率は、結構頻繁に起きていた。

(秀)