第957話 ■なんでだろう?

 テツandトモの「なんでだろう?」が現在ブームだ。子供達のみならず、大人達の口からもあのフレーズで「なんでだろう?」と出てしまう。私もまさにその中の一人だ。あの手の動きはなかなか難しいが、テレビで彼らは盛んに手の動かし方を紹介している。上手くできるかどうかは別として、そんな説明を聞いてしまうと、とりあえず手を動かしてしまう。手が動くと今度は声が出てしまう。あら、不思議。

 マスコミは今が旬とばかりに彼らを盛んにテレビに担ぎ出す。ついでに週刊誌も便乗し、ワイドコーナーなどのテーマを「なんでだろう」と銘打ち並べている。しかし、中身は別にこれまでとも何ら変わっていない。それでも乗ってしまえという感覚なんだろう。何はさておき、本人達が一番この騒ぎに驚いて「なんでだろう?」ではなかろうか?。

 やや気が早いが今年の流行語大賞は「なんでだろう」で決まりだろう。流行語大賞にどれほどの価値や栄誉があるかは別として、いや、逆に大賞と言いながらそれほどインパクトのある言葉がここ数年出ていない状況からして、今回はスマッシュヒットと言える。唯一の懸念事項は年末まで今の状況が続くかということだ。あるところでセーブして維持していかないといけない。あまり加熱し過ぎると飽きられるのも早くなる。そして、皮肉なことに流行語大賞を取った言葉は翌年から急に恥ずかしい言葉になってしまう。こんな悲劇が起きるのは「なんでだろう?」。

 ついでに昨年の「ベッカム様」の線では「ボブ・サップ」かな?。

(秀)