第998話 ■ゴール目前

 今週はそわそわしている。今週末で当コラムが千話を達成するからだ。千話達成までこの回も入れて3回。マラソンで言えば、競技場に戻ってきて、ゴール目前といったところか?。円谷が抜かれたあたりか?。若い人には分からないだろうし、縁起の良い話ではないのでこの話はこのくらいにしておこう。いっそのこと「一気に3話ぐらい書き上げてしまおうか?」という邪心が起こる。いやいや、平常心、平常心。

 よくもまあ、千話も続いたなあ、と思う。私は意志が弱いので不定期などとするとすぐルーズなってしまう。だったら今頃二百話あたりをさまよっていて、一話も書けない週が続いていたりしたかもしれない。締め切りがないと緊張感が維持できない。生活のリズムの中に取り入れて平日だけでも毎日続けたことが良かったと思う。

 千話達成してこれでコラムを止めてしまう気はないが、区切りは区切りである。一旦ゴールと受け止め、胸でテープを切りたい。そしてこの区切りにしばし休暇を頂戴しようと思っている。ゴールを切ったマラソンランナーがそのまま走り続けて競技場を出て行く姿を見た事ないように。劇的に倒れこむような事はしないが、ちょっと息がおさまる位は脚(手)を止めてみようかと思っている。ついでに今後も平日毎日のペースで続けられるか、考えてみたい。

 私にとってこの4年間は最高の道楽をさせてもらった。読者諸氏に付き合っていただきながら、励ましてもらいながら、日々書きつづけたコラムは私にとっての大切な記録でもある。しかし、その一方で連日締め切りに追われる憂き目にも遭った。さっさと寝てしまいたい日もあった。そこで、千話達成記念にちょっと休暇が欲しいわけだ。大好きなテレビ番組を腕枕で眺めながら、うとうととし、「寝るんだったら、布団に行きなさい」と家人につつかれてみたい。

(秀)