2001年

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第565話 ■警鐘

 新聞でも良いし、雑誌でも良い。あるいはテレビなどでも良いが、「警鐘を鳴らす」という言葉に接することがある。文末を締めるに好都合な常套句として使用されている。ところで、この「警鐘」って何だろう?。某辞書によると、「(1)危険を知らせ、警戒を […]

第564話 ■夏休み間近

 今年は数年ぶりに夏休みに帰省することにした。今週の後半から、休暇を取る。お金が掛かるので、一人で、しかも新幹線ということになった。特にこれと言った楽しみは無いが、食べ親しんだ懐かしい味を求めて、さまよう日々となるだろう。それと、高校の時の […]

第563話 ■ひと夏の経験

 もちろん、山口百恵の曲のタイトルである。センセーショナルなこの曲の冒頭部分をちびまるこちゃんが口ずさんでいて、母親に怒られるシーンをテレビで見たことがある。確かにあの年頃の子供には過激な歌詞だ。ちびまるこちゃんは小学3年生の設定であり、原 […]

第562話 ■オークションにはまる

 最近、毎日のように我が家に宅配便やら、ゆうパックがやって来る。別にお中元や暑中伺いの進物が届いているわけでない。インターネットでのオークションにはまり、こんな有様なのである。パソコンを立ち上げる度に自分のサイトよりもオークションの結果、状 […]

第561話 ■暑中お見舞い

 暑かった7月も終わり、いよいよ8月だ。もっと暑いのかもしれない。そう言えば、今年は6月から既に暑かった。こう暑いと、エアコンが売れたり、ビールが売れたりと景気を刺激するには好材料かもしれないが、ビール工場を見学した際に聞いた話によると、暑 […]

第560話 ■片思いの美学(5)

  ~ 気づかない女  このままずっと、この店で暇を潰しているわけにはいかない。  わざと時計を見て、次のアクションへのサインを送ってみた。  「どうしたの、時間なんか気にして?。何か用があるの?」  「ううん、別に。用はないけど、そろそろ […]

第559話 ■片思いの美学(4)

 ~ 頬杖をつく女  彼女の話にはもう一つ驚くべき点があった。同窓会の後日談と言われる話があまりにも筒抜けであることだ。ということは、今夜の自分たちのことも暫く後には彼女達の噂話のネタにされているかもしれない。しかし、何しろ10数年の念願叶 […]

第558話 ■片思いの美学(3)

  ~ 噂(好き)の女  あのガチャ切り電話の後、来年の同窓会での再会を約束して、しばらく彼女のことは忘れていた。来年もまた同窓会があるのかどうかは分からないが、そんなことはどうでも良い。とりあえず、再会の口実が出来たことだし。  やがて、 […]

第557話 ■片思いの美学(2)

  ~ ガチャ切りの女  翌日、と言っても去年の翌日。  「もしもし、秀野君?。私、分かる?」  「うん?!」。  「キョウコよ、カタギリキョウコ」。  「ああ、昨日はどうも」。  「ねえ、昨日私、あなたに何か変なこと言わなかった?」。   […]

第556話 ■片思いの美学(1)

  ~ 厄年の女  田舎にもこんな小洒落たバーが出来ていたのには驚いた。  2年越し、いや出会った頃から数えれば10数年越しにやっとたどり着いたデート。同窓会の二次会に向かう一行から彼女と二人抜け出して、こうしてバーのカウンターに並んでいる […]

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