2001年

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第555話 ■参議院選挙の争点

 参議院選挙の真っ只中であるにもかかわらず、小泉総理周辺は相変わらず騒がれているが、何とも盛り上がらない選挙戦である。その主役もダウンの後にサミットでジェノバに脱出し、連日の報道も選挙戦そっちのけで、サミットの話題に終始した。しかし、サミッ […]

第554話 ■今期ドラマ展望(2)

 ○「できちゃった結婚」月、21:00~、フジ  月9らしく、華やかなドラマである。しかし、緊張感に欠けるのは予定調和のハッピーエンドだろうと予測出来てしまうところにある。このドラマのテーマは「妊娠していなかったら、結婚していなかったか?」 […]

第553話 ■贓物故買

 「ぞうぶつこばい」と読む。あまり日常生活で耳にする言葉ではないが、贓物とは辞書によると、盗んだりだましたりして得た品物、とある。故買とは、盗んだ品物とわかっていながら買うこと、とある。質屋などが盗んだものと知りながらそれを買い入れた場合は […]

第552話 ■三セク3つの誤り

 私の生まれ故郷は九州のある県庁所在の市であるが、このほどこの街の中心にあるショッピングビル(と言っても、ちんけなものだが)の経営母体の会社が破産宣告を受け、倒産した。たぶんここ数日の市民の挨拶は「暑いですねー」に続いて、「(とうとう)つぶ […]

第551話 ■マイラインについて

 「マイライン」の登録受付が始まってしばらく経つが、いろいろと事件が発覚して来ている。あまりもの数が集中して、開始日までに処理しきれないものが出ている。入力の手間も相当なものだろう。それにもまして、手数料収入目当ての不正申請の報道が後を絶た […]

第550話 ■秘密のデート(5)

(初の短編小説に挑戦。5話完結。その最終回)  結局、彼女の消息は掴めないまま、その年の夏は終わってしまった。  彼女について知っていること言えば、携帯の番号とメールアドレス。それに、「山本江利子」という名前だけでしかない。探偵を使って調べ […]

第549話 ■秘密のデート(4)

(初の短編小説に挑戦。きっと、5話完結。その第4回)  沈痛剤のせいだろう、どうやらしばらく眠ってしまったようだ。病室には自分しかいない。枕元には着替えの入った紙袋と加奈子のお気に入りの熊のぬいぐるみが置いてあった。「忘れて行きやがって」、 […]

第548話 ■秘密のデート(3)

(初の短編小説に挑戦。たぶん、5話完結。その第3回)  彼女と私の共通点はサザンオールスターズが好きなことだった。去年の茅ヶ崎ライブの話では大いに盛り上がった。まだ二人が知り合う前であったが、同じ会場で同じ感動を共有していたことで急に親近感 […]

第547話 ■秘密のデート(2)

(初の短編小説に挑戦。たぶん、5話完結。その第2回)  「大丈夫、大丈夫なの?」。  妻は私の顔と医者の顔を交互に、今にも泣きそうな目で見ている。このときの妻の慌てぶりは、後にも先にもこのとき限りであった。実家から戻って、病院からの留守電を […]

第546話 ■秘密のデート(1)

(初の短編小説に挑戦。たぶん、5話完結)  おぼろげに目が覚めていくにつれ、体のあちこちの痛さが伝わってくる。いや、この痛さで目が覚めたのかもしれない。記憶の糸をたどっていくと、ハンドルを握っていたところまでは覚えているが、それ以降は全く覚 […]

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