(秀)

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第878話 ■年間購読予約特典

 小学生生活もそろそろ終わりという頃に、中学生向け学習雑誌のダイレクトメールが送られてきた。「中一時代」や「中一コース」といったそれである。そのダイレクトメールは超ダイジェストなサンプル冊子で、「(本誌は)こんな雑誌です」という内容と「中学 […]

第877話 ■ボタンのないマウス

 久しぶりに秋葉原で途中下車して私が買い求めたのはマウスだった。パソコンのマウスである。本来ならマウスよりもトラックボールの方が好きなのだが、いかんせんこちらは高い。よってマウスに甘んじることにした。目標はUSB接続のマウス。もちろんホイー […]

第876話 ■笑い沸点曲線

 子供は総じて笑い沸点が低い。例えば「うん○」と言うだけで、幼稚園児などはほぼ100パーセント笑う。小細工は無用、ストレートで良い。しかも爆笑。小学生も低学年のうちはさほど意味もなく笑う。それが高学年になるにつれて、だんだん笑いに対してシビ […]

第875話 ■マイウェイ

 それほど悪い曲ではないのに、歌われると困ってしまう曲のトップにランクされる可哀想な曲だ。布施明がホテルのディナーショーで歌うのなら、私も聞いてみたいが、カラオケや結婚式の披露宴で素人に歌われるとうまい下手に関わらず、急に座がしらけてしまう […]

第874話 ■ハリスの旋風

 「はりすのかぜ」と読む。ハリスというのはかつてのガムメーカーの名前である。かつては「西のハリス」、「東のロッテ」と言われるほどの双璧のひとつであったが、随分昔にカネボウ食品に合併吸収されてしまった(一時期の社名はカネボウハリス)。そのまま […]

第873話 ■ブラックホール

 ホールと言っても、宇宙空間にぽっかりと穴が開いているわけではい。星がその寿命を終えると、爆発したり、収縮したり。そして一部はより小さな体積の天体へと形を変える。そしてその天体の密度はとてつもなく大きくなる。天体を構成している物質の密度が大 […]

第872話 ■水飲みバード

 それが本当に正しいその名称かどうかは分からないが、その動作と機能(?)から「水飲みバード」という呼び名で通じるだろう。大きさは20センチほど。基本的に本体の素材はガラス。上半身は鳥の姿で、下半身は丸い小さな電球状の形。その中に液体が入って […]

第871話 ■マイ・シャローナ

 小学生のときは、やれピンクレディだ、アリスだ、ゴダイゴだ、などとはしゃいでいた我々も、中学校に進んだ頃からクラスの中のませた連中から洋楽の話がもたらされるようになった。だいたいこのませた連中というのはお兄ちゃんやお姉ちゃんを兄弟に持つ場合 […]

第870話 ■ラムネ

 お好み焼きを食べながら、飲むにふさわしい飲み物と言えば「ラムネ」と、私はそう決めている。小学六年生のときに「新年会」と称し、お年玉を元手に街に出て、友達とお好み焼きを食ったときからそうである。調子に乗って2本も飲んだ。私と同意見の人が世の […]

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