(秀)

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第588話 ■宿題

 宿題は家でやるものである。帰りの電車の中でやるものではない。宿題は前の晩にやるものである。朝、電車の中でやったり、昼休みにやるものではない。最近、日々のコラムのリリース時刻が遅れている。原因は至極私的なことで、ここで明らかにするのもはばか […]

第587話 ■遅れて来たアイドル

 松浦亜弥。彼女のポジションは微妙である。「モーニング娘。」の妹分として、同じつんくがプロデュースするアイドル歌手である。「モー娘。」に入ればそれなりに人気が出るであろう。少なくとも新たに加わった4人よりは良いと思う。にもかかわらず、彼女は […]

第586話 ■代役

 「稲垣吾郎 逮捕」というスポーツ新聞の見出しを朝のテレビで見たとき、「大麻か?、覚醒剤か?」と思った人は少なくないだろう。数日前のいしだ壱成からのルートでの逮捕だと私も最初はそう思った。それが、駐車違反に公務執行妨害(後から傷害容疑もこれ […]

第585話 ■記憶の棚卸し

 秀コラムの開始の動機というか、勝手に決めた使命と言うべきか。そもそも秀コラムは自分の「記憶の棚卸し」を目的として始めたのだった。社会や不正義に対して不満をぶつけたり、滑稽に批判してみるのはむしろ本題ではない。しかし読み返してみて、実にこの […]

第584話 ■シャツの裾

 それがズボンの中にあるべきか、ズボンから出しておくべきかは非常に悩ましい。少なくとも私には明確な判断基準がないため始末に悪い。Tシャツにしろ、ポロシャツにしろ、特に若い人の間でシャツの裾を外に出して着る人が増えている。それが当たり前かのよ […]

第583話 ■ケーキの端切れ

 私の実家の4軒先に佐藤さんという家があり、そこはケーキ工場であった。ケーキ工場とはやや大袈裟かもしれない。当時の見掛けはちょっと間口の広い、普通の家だった。ガラガラと戸を横に開けると、土間にはライトバンの車が止まっていて、奥の方から甘い匂 […]

第582話 ■クラヤミの会社

 会社からの帰り、文庫本から視線を上げると、その視線の先に「クラヤミ三○堂(○は伏せ字)」という社名があった。場所は、有楽町駅と東京駅の間の八重洲口側。東京駅から徒歩3分(ぐらいか?)の都心の一等地に謎の社名を持つ会社が10数階建てのビルに […]

第581話 ■大失業時代

 7月の完全失業率が5%に達し、過去最悪の状況であることが報じられている。「完全」があるなら、「不完全」があるのか?、と勘繰ったりするが、それはさておき、5%というのは40人学級で半分が男の子なら、その20人のうちの1人が失業しているという […]

第580話 ■クレーム、420円の怒り!

 指定された銀行口座にお金を振り込む必要が発生し、妻にそれを頼んで、会社に出かけた。しばらく後に妻から無事振込が済んだ旨のメールが届いたが、「振込手数料に630円取られた」と書かれていた。早速、家に電話をして内容を問いただすと、「ATMでは […]

第579話 ■林間学校

 土曜日は朝5時に起こされた。この日、長女が林間学校に出掛ける。6時半までに学校に集合ということで、早朝から我が家は大騒ぎである。夕べはこの集合に遅刻して泣きじゃくる長女を助手席に、バスを追いかけている夢を見た。少し眠たいが、現実は無事で安 […]

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