(秀)

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第488話 ■鏡の素顔

 鏡に映った姿が真のあなたの姿とは限らない。「左右反対だから?」。そんなことではない。鏡の中のあなたは普段よりもいくらか美人で、可愛く、格好良く、そして立派な姿のはずである。こんな話が、とあるエッセイに書かれていた。特にその数字に根拠がある […]

第487話 ■パソコンの買い時

 春モデル、夏モデルなど、そもそもの季節感には全く関係ないが、商戦のためにパソコンは大きく年に3回(確か、秋モデルはなかったはずだから)のモデルチェンジと新製品ラッシュを迎える。よって、めでたく新製品を手に入れたにしても、それが最新機種であ […]

第486話 ■コンビニの事情

 私の生活の中にコンビニが入り込んで来たのは高校生の時だから、約20年前という事になる。弁当をそのまま電子レンジで温めることと各商品のバーコードをスキャナペン(当時はそうだった)でなぞると商品単価が入力されるPOSレジには驚いた。それ以来、 […]

第485話 ■私の会社と社員

 職業の欄には何のためらいもなく「会社員」と書きだして、10数年が経つ。ということは、○○株式会社の社員ということであるが、この「社員」という言葉を法律用語として適用した場合、私は社員ではなくなる。商法に出て来る社員とは出資し会社を経営して […]

第484話 ■昨日のネクタイ

 新年度も始まり、街に新入社員があふれる季節である。会社に近づき、電車を乗り換える度に自分の勤めている会社の新人らしい者達と電車に乗り合わせる。社員バッチを見れば分かる。「新入社員だったら、せめて最初の数ヶ月ぐらい白いワイシャツを着ろよ」、 […]

第483話 ■斎藤幸子

 指定されたその電話番号に電話を掛けると、電話に出た女性が「斎藤幸子係です」と答えた。「『係』?」。べつに電話に出た彼女は斎藤幸子ではない。きっと彼女の周りに斎藤幸子という名前の女性は存在してしていないと思う。私が電話をしたのは、ひいきの劇 […]

第482話 ■チョキの会(仮称)

 正式名称が分からないし、正式名称など存在しないかもしれないので、仮称扱いとして「チョキの会」と呼ぶことにしよう。酒の席で、その話を始めたのは元上司であるが、彼がそもそもの発起人であるかどうかも分からない。「他人への恨みが残ったまま死ぬ時は […]

第481話 ■首相公選制について

 森首相の支持率低下とともに、にわかに「首相公選制」なる言葉が注目され始めた。折りからの政治不信もあり、政治への参加意識を高揚させる手段として効果があるのは事実だろう。支持率一桁台の首相が国会で信任されるのは誰の目にも不自然でしかない。既に […]

第479話 ■日米対抗ローラーゲーム

 この話題が通じるのは30代半ば以上の人かもしれない。今から25年以上は前のことだと思う。土曜日の夕方に「日米対抗ローラーゲーム」という番組がテレビで放送されていた。文字通り、ローラースケートのゲームであるが、中身は格闘技の要素を持っていた […]

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