(秀)

179/209ページ

第308話 ■トイレの落書き

 会社のトイレには落書きがない。ほとんどの会社もこうだと思う。使用する人間が比較的限られた場所だからというのが理由として考えられる。上司や同僚の悪口を書くには相当の勇気がいる。しかし、比較的多くの人が利用するところでありながら、百貨店やホテ […]

第307話 ■こんな子いたよね

 紅白帽子のつばの部分を上に向けて頭に被り、「ウルトラマン」というのをやったことあるかな?。私はある。このとき手はスペシュウム光線の形にしなくてはならない。あご紐があるとうまくできない。子供に聞くと今もそんな子供はいるらしい。実に20数年間 […]

第306話 ■いじめについて

 どこからがいじめなのか、なかなか線引きは難しいが、多少のいたずらの類はどこの学校にもあるだろう。いじめる側に話を聞くと必ず、「いじめられる側にも問題がある」と言う。実はこの言葉には私も覚えがある。しかし、それがいじめを肯定する理由としては […]

第305話 ■「おいしい」と「おいしく」の違い

 校長先生はいつもの子供相手で相当ストレスがたまっているのだろう。父兄には何かと小難しい話を仕掛けて来る。先日の話題は「人間的欲望と奴隷的欲望」と題されていた。話の切り出しは結構卑近な話題である。「『おいしいものを食べたい』と『おいしくもの […]

第304話 ■覆面の心持ち

 タイガーマスクのアニメ放送が始まったのは’69年のことである。買ったときの記憶はないが、私が初めて買っ(て貰っ)たレコードはタイガーマスクのレコードだった。ある日(’70年以降)保育園から帰ると父親がタイガーマスク […]

第303話 ■音信

 「便りがないのは無事な知らせ」という、あまり論理的でない諺が存在する。「あの人、最近メール送って来ないなあ」、「きっとサミット前で忙しいんだろう」(別に政府の要人とメルトモなわけではない)。まあ、これ、毎日毎日コラムを書いていられる程暇が […]

第302話 ■チャルメラ

 夕べは珍しく、ラーメン屋の屋台(自動車)がうちのすぐそばまでやって来た。遠くからチャルメラの音がテープのノイズとともに近づいて来るが、どうも音がおかしい。「ちゃららーちゃら」とここまでは良い。ところが後半の「ちゃらちゃらららー」の音が妙に […]

第301話 ■台風

 台風が来るとなると、それは大変なことだった。何故だかそわそわしてしまう。映画「台風クラブ」はそんな少年少女達の気持ちをベースに作られている。田舎だったせいもあり、子供の頃は頻繁に冠水していたし、停電の回数も多かった。いよいよ今夜上陸、とな […]

第300話 ■ズル休み

 このタイトルは何らかに理由でコラムの連載に穴が開いたときに、免罪符と使用しようとじっと温めていたものである。かつての第82話「あぶりだし」の様に本文は一切なし。だって、「ズル休み」だから。とりあえずこの手を使わなくとも300話に達した。3 […]

第299話 ■ダンス☆マン

 広さを表現するために、「東京ドーム3個分」とか、「琵琶湖がスッポリ」などという例えを使ったりするが、実際にそれがどれぐらい広いのかを実感できないことは多い。同様に100馬力というのは何となく分かるけど、そもそも1馬力がどれぐらいなのかピン […]

1 179 209