(秀)

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第1798話 ■我、石川啄木になる

 4月の第二日曜日の翌日。首都決戦は現職が四選を果たしたということで、それが月曜日の憂鬱を増してくる。まあ、投票権のない街のことなので、自分には直接関係ないが。今住む街の県会議員選挙の結果を見るが、知らない人ばかりで何の思いもわかない。「み […]

第1797話 ■募金

 中学生の時に、私は生徒会でボランティア担当の役員をやっていた。本来は結構地味なポストであるが、目立ちたがり屋の私としては様々な活動を実践することで、露出度を増やして、かなりのメジャー化に成功した。主な活動は週1回、昼休みに実施する「奉仕活 […]

第1795話 ■道灌

 東京の落語家の階級は上から順に、真打、二ツ目、前座となっているが、この前座の前にも公式ではないが、見習いなどと呼ばれる時期がある。最大手である落語協会の場合は、6ヶ月ルールというのがあって、まずは師匠に入門してから見習い期間としての6ヶ月 […]

第1794話 ■新年に思う2011

 新年明けましておめでとうございます。  今年も「秀コラム」をどうぞ宜しくお願いします。  さて、新しい年の始まり。皆さんは着物姿の女性をこの正月に見ましたか?。初詣や寄席にでも行かない限り、そうそう見ることがないのではないか。そしていざ仕 […]

第1793話 ■落語探偵団

 ここのところしばらくコラムの執筆が疎かになってしまっていたが、この間にちょっと暗躍をしていた。実は、私が仕掛け人となって、現役若手落語家による「落語探偵団」なるユニットを組織した。現役の若手落語家(落語協会所属の若手二ツ目)が探偵となって […]

第1792話 ■日本一のひや

 現役若手落語家二人とともに、とある企画の作戦会議の席での落語談義。「分かりにくいサゲってあるよね」という話になった。私が思うに、大ネタで通常は全編通しではなかなか口演されない演目に多いような気がする。「品川心中」、「居残り佐平次」、それに […]

第1791話 ■死刑判決の蛇足

 横浜地裁で行われていた裁判員裁判で、初めての死刑判決が出た。裁判員裁判初の死刑判決とあって、報道も熱心だ。被告人は二人を殺害し、強盗殺人罪などで起訴されていた。死刑の求刑は裁判員裁判としては2人目だった。  死刑判決をめぐる判例としては最 […]

第1790話 ■逮捕せずとは

 例の尖閣諸島沖で、中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりしてきた事件のビデオ映像が流出した件で、警視庁と東京地検がその画像を流失させた者を逮捕せずに任意での取り調べを継続することにした。私は見ていないが、流出者が名乗り出た当日の報道では、 […]

第1789話 ■「芝浜」のリアリティ

 さて本日は落語の「芝浜」について。この「芝浜」、最後のクライマックスシーンが大晦日の夜、丁度除夜の鐘が聞こえる頃合いとあって、年末の寄席や落語会でよく掛かる。落語界の「第九」みたいな作品だ。本噺は三遊亭圓朝師匠が「酔っ払い・芝の浜・財布」 […]

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