第1733話 ■パソコンスクールに行ってみた

 せっかくなので今年はWebデザインでもを真剣に極めてみようかと思い、まずは手始めに資料請求をしたら、そのうち1社が電話を掛けてきた。これこそ営業の基本である。資料請求されたからといって、単に資料を送っておしまいでは、思うような成約を得ることは難しい。中には電話までしてこられると嫌がる人もいるだろうが、そんな人はそもそもがまだ購入や成約の気持ちが弱いと思えば良い。

 その1社とはおそらく国内で最も認知度の高いパソコンスクールだと思う。仮にこれをA社としておこう。「是非一度カウンセリングを受けて下さい。その結果、あなたにあった学習プランを提案します」とまで言われたので、会社の帰りに途中下車して、その上野校に行ってみた。

 カウンセラーが「パソコン経験は?」と聞くので、「20年」と答えてやった。「パソコンの資格などお持ちですか?」と聞くので、「情報処理技術者資格」と答えた。この他にも、更新をせずに失効してしまったが、マイクロソフトオフィシャルトレーナーやDTP検定も持っていたが、それは黙っていた。「これまでにご自分でホームページを作られたことは?」と聞くので、「さんざん作ってきた」と答えた。

 それでも「まずはパソコンのスキルを確認させていただきたいので、WORDとEXCELの……」と言うので、「時間の無駄ですから、いりません。大丈夫です。そういうことだったら帰ります」と答えた。正直この時点でカチンときていた。「それでは」ということで出てきた学習コースというのが、デザインのセンスもかけらもないモノクロ1枚のペラ紙。しかもその内容が初心者を対象にした、素人が趣味でサイトを作って、自己満足するレベルのものだった。

 鼻で笑ってやると、「新宿校にはこれよりもさらに上級のコースもあります」と言うので、「じゃあ、その資料はありますか?」と聞くと、「他校のものはあいにくありません」と言う。推して知るべし。どうせたいした内容ではなかろう。というわけで、気分を害して時間を無駄にしただけで、10分もせずに席を立った。看板や知名度の割には非常にちんけなA社だった。

 せっかくなんでもう少しパソコンスクール訪問をしてみようと、次の予約を入れている。

(秀)