第1758話 ■蔵書を電子化する計画

 私の部屋の一面は天井までの本棚になっていて、正確な冊数は分からないが、そこそこの蔵書持ちである。読んだ本が4割で読んでいない本が6割といった感じだ。一度読んだ本を再び取り出して読み返すことは極めて稀だが、なかなか手放すことができない。文庫本などはできるだけ読んだ後に古本屋に売るようにしているが、最近はなかなか本を読む時間がない一方で、気になる本はとりあえず買ってしまうので、蔵書は日を追うごとに増えていく。

 キャパシティが限られているのだから、1冊買うときには1冊売るなり、捨てるなりのルールを決めて実行すれば良いのだろうが、なかなかそうもいかない。しかも最近では105円の古本をその価格ゆえ購入のための条件を下げてまとめ買いしているので、本はますます増えていく。

 新しい本となると新しい情報が書かれているわけで比較的早く読み始めるが、古本で購入したものなんか、情報の新鮮度がそれほど重要ではないので、実際に読み始めるのがいつになるのか分からない状態だ。会社を定年になってから、ようやく読み始めるのもあるかもしれない。いや、生きている間に読み終えられない本もあるかもしれない。いずれにせよ、このままではこれからも蔵書が増えていくことは間違いない。

 そこであるパソコン情報系のWebサイトで公開されていた、蔵書を電子化して保管する方法を実行してみようかと考えている。スキャナで読み込み、PDFファイル化し、必要に応じてパソコンなどからそのPDFファイルを閲覧するというものだ。そのためにはハードウェアに多少の投資が必要となる。連続で両面を読み取ることのできるスキャナが必要となる。せっかくなので、プリンタも付いたものを買って、現在使用中のプリンタと入れ替えようかと思っている。その投資額約3万円。

 かたや、本を読み込んで電子化するための作業時間も必要となる。本のままでは自動読み込みができないので、本は背綴じ部分をバラす必要がある。そして、実際には用紙の両面を自動的に読み込んでいくので、テレビを見ながらでも良いかもしれないが、それなりの時間は掛かりそうだ。

 読み込んだ本はバラした状態であるため、捨てるしかない。そうすれば物理的な蔵書を減らすことができる。まずはまだ読んでいない本から着手し、読んだ本を電子化する際には本当に電子化する手間暇を掛けるほどの本かを再度判断し、それが不要であればとっておく必要もないわけで、売るなり捨てるなりすれば良かろう。

 一旦PDFに電子化しておけば、将来的にはパソコンに限らず、何らかの端末装置で閲覧することが可能になっていることだろう。

<今回は各自敬称略>

(秀)