第414話 ■創作・マッチ売りの少女

 さて、続いてのニュースです。昨夜遅く、デンマークの首都コペンハーゲンの街外れでボヤ騒ぎがあり、現場にいたアンデルセン童話のマッチ売りの少女が放火の疑いで逮捕されました。調べによると少女は売れ残ったマッチを擦って火を着け、様々な幻想が出て来るのを楽しんでいましたが、すぐにマッチの火が消えてしまう事に腹を立て、近くにあったゴミ箱に火を着けた模様です。幸い、折りからの雪でゴミも湿っていたため、大事には至らず、近くを通りかかった裸の王様とその兵隊達にすぐに火は消し止められました。

 調べに対し少女は、「もう少しで凍死するところだった。牢屋の中でも生き延びられるならそれが良いと思い火を着けた」と供述しており、警察はさらに少女から詳しく話を聞くとともに、この少女に対し過酷な労働を強制したとして、この少女の両親にも任意で出頭を求め、幼児虐待の罪で容疑固まり次第、この両親を逮捕する方針です。

 なお、このボヤを消そうとした裸の王様が腹部に軽い火傷を負いました。