第464話 ■HEROの条件

 「僕はHEROになりたい」。これは子供の頃の話ではない。現に今そう思っている。何もキムタクのようになりたくて今から検事を目指して勉強しようと言うわけでも、甲斐バンドのまねをして一曲歌おうと言うわけでもない。格好良いHEROになりたいと本当に願っている。

 ところでHEROとは何ぞや?、という話であるが、一般に思い描く、正義の味方=HEROとはちょっと違う。「正義って何?」とますます話が複雑になってしまうだけだ。私が思い描く、まさになりたいHEROとは「いざというときに、『この人が来たからにはもう安心』と思われる人」である。そう思って、ウルトラマンや仮面ライダーを思い出すと、正義が何であるかはさておき(子供にそんなもんが分かるはずない)、彼らが登場すると人々は安心したものである。まさに彼らはHEROだった。

 仕事などで困ったときに、人々に頼られ、「彼が登場したから、もう大丈夫」、「彼に任せれば、安心」と言ってもらえるようになりたい。そこからいろいろとたらい回しなどせず、全てを自分のところで解決しなくてはならない。それがまさに、私が考えるHERO像である。そんなHEROが皆さんの周りにはいるだろうか?。HEROになるべく、まずは簡単なところから手始めに変身ポーズを考えるとしよう。「エステファイター」。なるほど、キムタクは本当にHEROだったんだ。

(秀)