(秀)

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第678話 ■創作・鶴の恩返し

 夫は妻に言った。「私が部屋に入ってパソコンを使っている間は部屋を覗くんじゃない」。妻はその理由が良くわかないものの、夫のこの言いつけはちゃんと守っていた。しかし、「見るな」と言われると見たくなるのが人間である。夫はその部屋の中でせっせと日 […]

第677話 ■帰ってきた電子ブロック

 「大人の科学」というのをご存知だろうか?。学研がかつての科学少年(すなわち大人のこと)を対象にちょっと高度な科学玩具を販売している。「エジソン式コップ蓄音機」や「ボルタ式&備長炭電池セット」など6種類がこれまで発売されている。そして、その […]

第676話 ■思い出し笑い

 会議中に突然笑いがこみあげて来るときがある。こらえるのに一苦労。別に面白い話や失笑すべきオヤジギャグが登場したわけでもない。思い出し笑いと言うやつだ。きっかけは会議室に運び込まれてきたコーヒー。会社なんかによくある、オフィスコーヒーという […]

第675話 ■マネーの虎

 土曜深夜(日付としては日曜日)のテレビ番組に「マネーの虎」という番組がある。もちろんこのタイトルは「マレーの虎」からのパクリ。深夜番組のため全国ネットでないかもしれないが、日テレでやっている。司会は何故か吉田栄作。金儲けのアイデアを持って […]

第674話 ■幸作の危篤

 今回の金八先生は以前(第611話参照)も報告したとおり、かなりシリアスで過酷な設定となっている。かつてのシリーズ初期のような、エンディングごとの心温まる安堵感や青少年の言動から受けるすがすがしさなど到底味わえない。特に今回は長男幸作の病気 […]

第673話 ■任官拒否

 私の周りに元自衛官や防衛大学卒という人が何人かいる(いた)。彼らは総じてイメージどおり、タフで礼儀正しく、しかも後輩の面倒見も良く、仕事をやる上では非常に好ましい。飲み会の席では、「匍匐(ほふく)前進」なんて芸も披露してくれる。もちろん、 […]

第672話 ■パンと牛乳

 実のところ、ここ数日体調が優れず、会社を休んで寝込んだりしていた。病院に行くと、逆にもらってひどくなるかもしれないので、家でじっとしている。ぼんやり天井なんか眺めていたら、いろいろと子供のときのことを思い出した。  共働きなので、学校を休 […]

第671話 ■すごろく

 いろいろと楽しいゲーム類があるが、その源泉はほとんどがボードゲームで、その最もシンプルな姿がすごろくだろう。テレビゲームなんかも分岐を多くして、3Dにしたりしているが、スタートがあってゴールがあるところを見れば、やはり源泉は同じだと思える […]

第670話 ■正月行事

 「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、春の(これぞ)七草」。今日は、七草粥の日である。五・七・五にうまく折り込まれているために七草をそらんじることはできるが、実物を見たところで、名前を言い当てることなどできない […]

第669話 ■お年玉

 さて、またお年玉について一考。  元旦、子供たちは私が起きるのを、今や遅しと、いつになくおとなしく、良い子で待っている。今年は新年の挨拶とともに、「ハッピーアイスクリーム」を狙っているようだ。顔があっただけで、笑みがもれている。朝風呂へと […]

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