第1518話 ■ヴェルファイア

 最近、私のサイトを検索エンジン経由で訪れる人の検索ワードで多いものは「ヴェルファイア」である。ならばもうちょっとこの話題で書いてみよう。

 この間、コラムやブログで新型アルファードやヴェルファイアについていろいろと否定的なことをコメントしてきたが、何度か現車を見ているうちに、特にヴェルファイアについて最初の違和感がなくなり、「なかなか良い顔をしてるじゃないか」という感じになり、今となってはかなり好意的に見られるようにまでなった。

 一方、トヨタ自動車はリリースから1ヶ月経った新型アルファードと兄弟車のヴェルファイアの受注状況について発表し、合わせて当初予定の6倍にあたる36,000台を受注したことを明らかにした。車が売れないこの時期に高級車の類がこれほどの反響となるのはある種異常かもしれない。台数の内訳はアルファード16,000台に対し、ヴェルファイアが20,000台と意外にも滑り出しはヴェルファイア優位という結果になった。車の魅力か?、販売力の差か?。また、この受注の好調さにより納期は3ヶ月待ちとのことだ。

 今回の発表によるものではないが、旧型アルファードからの乗換えが多く、このため旧型アルファードの下取り車が大量に出て、中古市場で価格が大幅に下がっているようだ

 今回の新アルファードとヴェルファイアの最大の目玉は7人乗り2列目シートのスーパーリクライニングシートにあると思う。2列目のシートを3列目のシートの手前まで大きくさげることができ、そのシートにはオットマンが付いていて、ちょっとしたマッサージ椅子のような快適さ(一部雑誌では飛行機のファーストクラス並みとの紹介が出ているが、ファーストクラスに乗ったことがないので、自分はこんな表現しかできない)が楽しめる。もうこれだけで買い換える理由は十分だ。

 ヴェルファイアが不人気車になることや一代限りで絶版になるだろうという私の予想はもはや杞憂となった。かくなる上は、ヴェルファイアを買ってお詫びをしたい。先日20,001台目として注文してきた。詳細は3ヶ月後に。

(秀)