第2043話 ■コロナ感染通知アプリと偽メール

 まあ、正式名称は違うのだろうけど、イベント会場や自己の行動範囲の中で、コロナウイルス感染者が出た際に、メール等で案内してくれるアプリのこと。「これは効果がある」と政府や医療関係者たちがテレビでコメントしていたが、「何とお気楽な人たちだろう」と思った。

 絶対に悪さをする奴らが出てくるはずだからだ。それが予見できているのか、いないのか、手放しで喜び、それを垂れ流しているマスコミにも問題がある。例えば、偽アプリが登場する。もちろん、スマホへの公式サイトからのインストールには、公開を申請する時点で審査等があるため、この審査がうまく機能している限りはそれほど心配してない。しかし、問題はその前段階に潜んでいる。

 例えば、偽メールを送り付け、「アプリをインストールしてください」と、Webサイトに誘導する。その際に、ウイルスに感染させてしまう。このウイルスで個人情報を抜き取ってサーバーに集めたり、遠隔操作で悪さをすることなどが可能になる。そこまで彼らの技術スキルが高くない場合でも、サイトにパスワード等を入力させて、その情報を騙し取るなんてことが考えられる。

 タイミングはこのインストール時だけではない。「あなたの濃厚接触者と思われる人がコロナウイルスに感染しました」というメールが届くかもしれない。メールの本文には、Webサイトへのリンクがあって、そこをクリックするとウイルスに感染したり、個人情報やパスワード等を入力させられたり、と前述の通り。

 もちろん、用心深い人は引っかからない。そもそもフィッシングメールなど、何万、何十万ものメールを送信して、1%あるいは、ほんの数件でもリアクションがあればと思ってやっているはず。

 金融機関やアマゾンなどと偽ったメールが世の中に溢れている。メールの場合、送信元を偽る踏み台などがあるため、犯人を追うのは難しいかもしれないが、アクセス先のサイトの運営者、紛らわしいドメイン(サブドメイン含む)の所有者等をうまく検挙することができないもんだろうか?。そして、厳罰に処してもらいたい。まあ、こんなことも気にしないといけない、嫌な世の中だ。

(秀)