第1767話 ■小学校での大画面テレビ

 学校開放日という名の授業参観があったので、土曜日に末娘が通う小学校に行ってきた。従来の授業参観というのは、参観用に決められた授業が1時間という形であったが、この場合は複数時間、いずれかの好きな時間を自由に参観できるスタイルとなっている。噂では聞いていた新しい担任の先生は、噂通りの優しい感じの若い女の先生だった。

 教室に入って最初に目に飛び込んできたのは、去年まではなかった、薄型大画面テレビである。子供たちの話によると50インチとのこと。「何見るの?」と聞くと、「理科の時間に見る」との返事が返ってきた。私が小学校に入学した当時の教室にもNHKの教育番組を見るためにテレビがあったが、それは扉付きの箱に収まっていた。テレビを見る度に先生が仰々しくその扉を開くのである。

 授業参観の2時間目がちょうど理科の時間だった。テレビ置き台が鍵の掛かる扉付きで、中からノートパソコンが出てきた。テレビを点けると、そこにはパソコンの画面が映し出された。そして授業では、インターネットのサイト上の動画ファイルが再生され、それを子供たちは見た。植物の成長に関するアニメーションで、かつての(今もあるかもしれないが)NHK教育の「○年生の理科」と同じ様な構成内容だった。

 校内放送が音声だけでなく、各教室のテレビに映像とともに流れていると、10年程昔、長女や長男が小学生のときに聞いていたが、今ではこれが50インチのプラズマ画面に映し出されるということか?。遠隔地間でネットワークを介した交歓授業というのも先進的な所では既に始まっているのかもしれない。何だかすごいな~、と思いながら、先生もこれからは大変だな~と思った。

(秀)