2002年

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第915話 ■大晦日の記憶の断片

 大晦日の慌しさも年を追うごとに薄れてきた。この日は朝から大掃除、それが終わると食料品の買出しに連れて行かるのが、私の子供頃の大晦日のスケジュールだった。どこの家もほぼ等しく、その中でも商売をやっている家の子は店を手伝わされているか、邪魔に […]

第914話 ■年賀状作り

 本当のことを言うと、年賀状なんか面倒だからなくなってしまえば良いと思っているが、その年賀状の恩恵にあずかっている業種の仕事をしているため、そうも言ってはいられない。むしろ、年賀状がこれからもなくならないように、と願いを込め、この連鎖を維持 […]

第913話 ■保守新党って...

 「保守新党」というのができた。もう笑うしかない。果たしてこれは新党なのだろうか?。そもそも何故この世間が忙しい年末の時期の旗揚げかというと、それは政党助成金の起算日が1月1日だからである。多くの人が失業のままの年越しを余儀なくされ、多くの […]

第912話 ■アンバランスなブランド志向に対して

 また一年を振り返る時期になった。本当に今年の一年は早かった。省みれば、世間全体でも私的な部分でもあまり明るい話題はなかった。いくらタマちゃんが川でおどけてくれようとも、田中さんがノーベル賞を貰おうとも、多少癒された人がいたとは思うが、世情 […]

第911話 ■30年前のクリスマス

 クリスマスと言えば、菓子ブーツであった。別にサンタがプレゼントしてくれるでもなく、自分で買いに行って、数日部屋に飾っておいて、イブの日にお菓子を食べるのだ。その当時、それがいくらぐらいで売られていたか、覚えていないが、当時の物価水準などか […]

第910話  ■サンタさん、見っけ!

 イブの晩、いつもより早く家に帰ると、予定通り宅配ピザが食卓に鎮座ましましていた。私が家に帰り着く約30分ほど前に届けられたものらしい。以下そのピザが届いたときの話。  私のマンションのはす向かいの部屋に来春小学一年生になる男の子が住んでい […]

第909話 ■蛸の足食い

 駅から家までの帰り道の途中にたこ焼き屋が一軒ある。できてから約半年といったところか。「味自慢」などと看板を出し、「まずかったら返金」を謳うところから、相当美味いのか?、と思うが、通りかかったときに店に客がいたのを見たことはほとんどない。一 […]

第908話 ■進行

 雑誌媒体は年に数度の「進行」というのがある。例えば年末年始に出版社と印刷会社が休みを取るために、週刊誌などは合併号を出すことになる。ボリュームも増し、締め切りも早まったり、2号分の作業を同時並行で進めたりもする。この時期は「年末進行」とい […]

第907話 ■日本有線放送大賞

 まあ、どうでもいい話だ(と言ってもここで話を終わらせるわけにはいかない)が、今年も音楽賞番組の季節がやってきた。タイミングと言い、ネームバリューからして、やはりTBSの「日本レコード大賞」がもっとも権威あるものだという先入観があるが、高橋 […]

第906話 ■嗚呼、民主党

 民主党が低迷し、混迷している。鳩山前代表の新党構想からの辞任騒ぎに始まり、その脆弱さが一気に露呈してしまった。一緒に新党を作ろうとした一方の自由党の小沢党首の方は無傷のままなのに、鳩山氏は詰め腹を切らされる羽目に至った。そもそも党内に彼を […]

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