2002年10月

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第874話 ■ハリスの旋風

 「はりすのかぜ」と読む。ハリスというのはかつてのガムメーカーの名前である。かつては「西のハリス」、「東のロッテ」と言われるほどの双璧のひとつであったが、随分昔にカネボウ食品に合併吸収されてしまった(一時期の社名はカネボウハリス)。そのまま […]

第873話 ■ブラックホール

 ホールと言っても、宇宙空間にぽっかりと穴が開いているわけではい。星がその寿命を終えると、爆発したり、収縮したり。そして一部はより小さな体積の天体へと形を変える。そしてその天体の密度はとてつもなく大きくなる。天体を構成している物質の密度が大 […]

第872話 ■水飲みバード

 それが本当に正しいその名称かどうかは分からないが、その動作と機能(?)から「水飲みバード」という呼び名で通じるだろう。大きさは20センチほど。基本的に本体の素材はガラス。上半身は鳥の姿で、下半身は丸い小さな電球状の形。その中に液体が入って […]

第871話 ■マイ・シャローナ

 小学生のときは、やれピンクレディだ、アリスだ、ゴダイゴだ、などとはしゃいでいた我々も、中学校に進んだ頃からクラスの中のませた連中から洋楽の話がもたらされるようになった。だいたいこのませた連中というのはお兄ちゃんやお姉ちゃんを兄弟に持つ場合 […]

第870話 ■ラムネ

 お好み焼きを食べながら、飲むにふさわしい飲み物と言えば「ラムネ」と、私はそう決めている。小学六年生のときに「新年会」と称し、お年玉を元手に街に出て、友達とお好み焼きを食ったときからそうである。調子に乗って2本も飲んだ。私と同意見の人が世の […]

第868話 ■スペース・インベーダー(前編)

 小学6年生のときだから、24年前ということになる。季節は今よりもちょっと寒くなった頃だったと記憶している。学校の友達に誘われて、放課後、校区外のコインスナックに自転車で遊びに行った。田舎の外れにぽつんとあるそのコインスナックというのは自動 […]

第867話 ■禿コラム

 最近新しく当コラムの読者になった人から、届いたメルマガのメールタイトルがフォントのせいで「禿コラム」に見えた、とのメールを頂戴した。なるほど言われてみると何となく似ている。だったら見間違いではなく、文字通り「禿コラム」をお届けしよう。   […]

第866話 ■リモート

 殺人事件の醍醐味はその謎解き部分にある。冒頭から物騒な話題で失礼。なーに、ドラマの話だ。最初から犯人が分かってしまうドラマはダメだし(一部わざとそういう構成のものは除く)、どうしてそいつが犯人なのかをうまく説明しないドラマもダメである。一 […]

第865話 ■電気屋さん

 昔は街のあちこちに電気屋さんがあって、テレビも冷蔵庫も洗濯機もそこで買うのが普通のことであった。注文すると、数日後にトラックでやってくる。当時の大型家電商品はダンボールではなく、発泡スチロールと木の枠に囲まれた形の荷姿をしていた。バールを […]

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