(秀)

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第928話 ■締め切りも悪くない

 広く一般的に世の中にはとりあえず、締め切りというのがある。私は平日毎日コラムの締め切りを抱えている。会社からの帰りが遅い日などは食事や入浴を終えて、夜の11時ごろから締め切りまでの60分の戦いが始まる。どうせ趣味なのだから、そんな思いまで […]

第927話 ■スカイラインの迷走

 私のコラムの中で最も登場回数が多い車は間違いなく、スカイラインだ。それは私が初めて買った車であり、今に至っても最も愛している車であるからに他ならない。「ならば、今もスカイラインに乗っているのか?」と訊かれると、しゅんとなってしまわざるを得 […]

第926話 ■人生最悪の日の確率

 まずこの日最初の不幸は就業開始まもなく、何の予告もなく現れた。「検索したいデータがない」という一言で、そのデータベースを開いてみたら、そのデータベースから大量にレコードが消失してしまっていた。そのデータベースの管理者は私である。慌てた。何 […]

第925話 ■「壊すな」と叫ぶ人々(2)

 もう1つの話題は、言わずもがな、東京品川区の美智子皇后の実家、旧正田邸の解体を巡っての問題についてだ。「残すべき」と主張する人々の内容がいくつかに分かれていて、そのためか解体の是非を判断する上で私も多少迷うところがある。有無も言わさぬよう […]

第924話 ■「壊すな」と叫ぶ人々(1)

 最近、建造物の解体を巡り、私にとって非常に不可思議な事象が起きている。まず最初は滋賀県の豊郷小学校であるが、そもそもそれほど大騒ぎして保存するような建築物なのだろうか?。まあ、有名な建築家が設計して価値があると言うのなら、そんなものは子供 […]

第923話 ■貧乏ゆすり

 私は貧乏ゆすりという奴が苦手だ。いや、この際だからはっきり言ってしまおう。私は貧乏ゆすりが嫌いだ。いかにも痩せ細って薄幸そうな男が、まるで何かに怯える小動物のように、膝をガタガタと小刻みに揺すっているようなイメージがある。もちろん、そうと […]

第922話 ■アンパンマン的共産主義

 子供向けのアニメ、「それいけ!アンパンマン」についてが今日の話題。小さい子は総じてこの番組やアンパンマンをはじめとしたキャラクターが大好きだ。「アンパンマン」という名前の母音が「あ」でそれに「ん」と、極めて単純な音の構成で、小さい子にも比 […]

第921話 ■鎮痛薬

 頭が痛い。何かしらの悩み事があるわけでなく、文字通り、肉体的に頭が痛い。風邪をひきかけているのか?。鎮痛薬を飲んでしばらく経つが、まだ効いて来ない。かと言って、直るのを待っているわけにもいかず、本日の締め切りとの格闘を始めよう。悩みの種と […]

第920話 ■餅

 居間には石油ストーブがあり、その上にはやかんが載っている。そう言えば、昔はそのおかげで加湿器など存在しなかった。このやかんをどかして、金網を載せ、餅を焼いたもんだ。ところが最近は夜食に餅を焼いて食べようなんて気がそもそも起きない。エアコン […]

第919話 ■国会議事堂見学

 通常国会の召集を前に、今年は衆議院の解散があるのかどうかが、国内政治の大きな関心事となっている。「解散は考えていない」と繰り返し語る総理であるが、彼の約束などもはや信憑性がない。せめてもの救いは公約違反の嘘に比べれば、解散に関する嘘の方が […]

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