落語

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第1402話 ■「芝浜」を探して

 例によって、日曜日の朝。上野鈴本演芸場の前で早朝寄席の開場を待っていた。ちょうどこの時期、年末となると「芝浜」の季節となる。落語界の第九みたいなもんだ。定席の寄席の方でも夜席で、日替わりでトリが芝浜をやるということで看板が出ていた。一緒に […]

第1396話 ■落語の団体

 東京には現在4つの落語の団体が存在している。1つ目は落語協会。鈴々舎馬風師匠が会長を務めている。最大会派で言わば自民党みたいなもんかな。2つめが落語芸術協会(略称:芸協)。おなじみ、桂歌丸師匠が会長を務めている。2番手の会派だから民主党と […]

第1381話 ■根多帳

 古典落語の噺というのは全部で500話くらいあるらしい。それが総括的な資料としてまとめられているわけでもなかろうから、実際の数字ははっきりしない。これに新作落語が加わると余計にその数は分からなくなる。二ツ目から真打になるための条件に100話 […]

第1377話 ■崇徳院

 まずは和歌の勉強から。  「瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思ふ」  口語訳は以下のようになる。  「急流が岩に流れをさかれても、再び下流で一つになるように、あなたと私も今は仲を引き裂かれて会えなくても、将来は必ず会って […]

第1374話 ■ちりとてちん

 最初、「ちりとてちん」と言葉を聞いたときには、落語の演目のそれだと思っていた。その日の碁会が急に中止になってしまい、料理が残ってしまった。そこでご隠居がへそ曲がりで知ったかぶりで愛想のない寅に声をかけ、食事に招待するが、寅は文句を言いなが […]

第1371話 ■じゅげむ解説

 落語噺「じゅげむ(寿限無)」は高座では、駆け出しの前座が行うネタである。そのフレーズが面白いのか、NHKの「にほんごであそうぼう」という番組でも再三取り上げているので、子供たちにもこのフレーズを耳にしている者たちが多そうだ。  「寿限無、 […]

第1368話 ■目黒のさんま

 落語「目黒のさんま」をご存知だろうか?。主人公は、さるお殿様となっているが、中にはこれが将軍様(家光)と設定されている場合もある。しかしながら、暇でしょうがない主人公が暇つぶしで目黒に遠乗りする話としたら、参勤交代で上京している、お殿様の […]

第1359話 ■試し酒

 今日は先日聞いた、落語の話を一席。  ある商人が供の下男を連れて、取引先の大店へ行った。すると、大店の主人が酒をすすめてくるが、自分は飲めない。しかし、連れの下男なら五升は飲むと言うと、「本当かどうか、試しにここで飲ませてみよう」と、大店 […]

第1332話 ■早朝寄席

 浅草演芸ホールで初めて生で寄席を見て以来、こと、落語に関しては知らない咄家でも十分楽しめることが分かったので、出演者をそれほど気にする事なく、次の機会を探していたところ、映画「しゃべれども しゃべれども」に出て来た早朝寄席が実際に存在する […]

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