雑誌

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第990話 ■貸し本屋

 実家のすぐ近くに一軒の小さな本屋があって、そこでは文房具なども売っていたが、店のメインはそれら以上に貸し本業で、店のエリアもそちらに多く割いていた。小学生の頃、この店でよく漫画の本(コミックス)などを借りて読んでいた。  当時世情に疎かっ […]

第971話 ■中吊り広告

 通勤の行き帰り、電車の中。耳にはヘッドフォンをねじ込み、手には文庫本を持ち、毎日往復で約2時間の時間を過ごしている。まあ、帰りの電車では座れこそしないものの、網棚に鞄を載せることはできる。しばしの読書タイム。しかし朝はこうはいかない。周り […]

第951話 ■バリバリマシン

 大学4年のときの12月。小学校、中学校と同じ学校に通っていた友達にコンビニでふと出会った。たまたまいつも通っているコンビニとは別のコンビニで出会った。家はそれほど離れていないながら、高校が別になってからは生活のテリトリーが違うため、会った […]

第946話 ■CDとの遭遇記

 CDが世の中に登場したのは私が高校1年生のときだった。市販されたのはその年の終わりか翌年頃だったかもしれない。’82年のことだ。最初にその情報に接したのはFM系のオーディオ雑誌での記事だった。特に当時FMにはまっていたわけでな […]

第932話 ■「月刊 自家用車」

<前話からのつづき>  翌日は日曜日。車の下取り査定は月内のみ有効で、月が改まると査定はまたやり直しとなり、もちろんのこと、その額は下がる。敵の決算を控えた3月で勝負をするのが最も効果的であることは確かであるが、あと2ヶ月待って、その査定の […]

第908話 ■進行

 雑誌媒体は年に数度の「進行」というのがある。例えば年末年始に出版社と印刷会社が休みを取るために、週刊誌などは合併号を出すことになる。ボリュームも増し、締め切りも早まったり、2号分の作業を同時並行で進めたりもする。この時期は「年末進行」とい […]

第903話 ■お見合い道場(3)

 これまでの見合い回数を聞かれたときには「10回ぐらい」と答えた。しかしそれは3年前までのこと。10回までは確かに数えていた。ところがその後は数えるのさえ面倒になってしまった。正式な見合いではなく、パーティ形式となると、ここのところ毎月のよ […]

第884話 ■週刊金曜日

 「週刊金曜日」なる雑誌が、北朝鮮にいる曽我ひとみさんの家族に対してインタビューを行い、その記事を雑誌に掲載したことが昨晩から報道されている。「週刊金曜日」とは耳慣れない雑誌である。書店などでは販売されず、定期購読スタイルで出版をしている雑 […]

第878話 ■年間購読予約特典

 小学生生活もそろそろ終わりという頃に、中学生向け学習雑誌のダイレクトメールが送られてきた。「中一時代」や「中一コース」といったそれである。そのダイレクトメールは超ダイジェストなサンプル冊子で、「(本誌は)こんな雑誌です」という内容と「中学 […]

第844話 ■恐竜博に行きたいけれど

 幕張メッセで開催されている「世界最大の恐竜博2002」が大人気らしい。夏休みは連日、親子連れが海浜幕張駅を埋め尽くしたかと思うと、今月になっても休日はこの勢いが衰えず、単日の最大入場者数記録を今月になって更新している。新聞報道によると昨日 […]

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