東京

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第1192話 ■年越し2004

 東京の大晦日は午後から雪になった。それもかなりのペースで降り続いている。年賀状は今年も遅くなってしまった。本当は天皇誕生日あたりにと思っていたが、まだ焦燥感なく、次の週末は風邪で寝込んでしまった。それがようやく昨日終わって、これで一年の仕 […]

第1181話 ■映写機

 映写機は少年達のあこがれだった。それは映画館のそれよりも、学校や集会所で臨時に設けられた空間においてのそれがより気持ちが強い。身近なところでカタカタと音を立ててリールが回っているからだろう。レンズから放たれた光とスクリーンの間に小さなゴミ […]

第1145話 ■深呼吸

 今日も会社の帰りに映画を見て帰った。明日が休み、という金曜日でもないのに、この日を選んだのは、今日が入場料千円の映画サービスデーであるためだった。  さて、今日見た映画は「深呼吸の必要」。沖縄のある島でサトウキビ刈りをやる、七人の若者たち […]

第1137話 ■薄型テレビは今買いか?

 やれ、液晶だ。やれ、プラズマだ、とごく一部では騒いでいるようだが、何で薄いだけのテレビ(本稿では薄型テレビと表現)が高額にもかかわらず売れているのかが私にはよく分からない。本当に売れているのかも疑わしいくらいだ。そもそもテレビの本体が薄い […]

第1094話 ■きらきらアフロ

 笑福亭鶴瓶は深夜番組で面白い。逆に彼はゴールデンタイムに好感度を持って迎えられるキャラクターではちょっとない。あまりにもメジャー路線に引っ張り出され、毒気がなくなってしまうとタモリみたいになってしまう。だから今も昔も彼のポジションは正しい […]

第1067話 ■田舎の新聞

 妻にクール宅急便が届いた。月一くらいの割合で実家から彼女に荷物が届く。子どものおやつも入っているが、私宛のものは何も出て来ない。遠巻きに見ていてちょっと悲しい。箱からものが全て取り出され、冷蔵庫にしまわれたのを確認して、緩衝材代わりに詰め […]

第1055話 ■感じやすい女(4)

 何事もなかったかのように眠りつづける妻の横で、私はまんじりともできず、そうしていたら空が徐々に白んできていた。  一人で外に出てみると、あの地震の規模で余震がなかったのが不思議なくらいだが、周りは直後からはだいぶ静寂を取り戻していた。作り […]

第1054話 ■感じやすい女(3)

 「そんなバカな話があるもんか!」。  やはり周りの誰も私の話、もっともそれは妻の話を伝えているだけに過ぎないが、明日大地震が起きることなど信じてくれない。いつか大きな地震がやってくる。それは人間にはいつかは必ず死がやってくるのと同じくらい […]

第1032話 ■SAGA

 お笑いタレント、はなわのおかげと言おうか、一時期、私の郷里がちょっとした注目地になった。もう旬は過ぎてしまっているが。ひょっとしてあの歌詞を全面的に信じている人がいるといけないので言っておくが、かなりデフォルメされている。私が知らないだけ […]

第1021話 ■27時間SM

 今年もまた、先週の土曜日にフジテレビで27時間テレビをやっていた。このシリーズが始まった当初はいろいろと、特に深夜がメチャクチャで面白かったが、最近はどうなのだろう?。みのが出ていた、司会で。みのが司会で夜中のニューハーフ当てクイズや整形 […]

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