2002年3月

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第716話 ■教科書

 学年も終わりの頃となり、思い出すに、この頃の教科書はだいぶ痛んでいた。4月に真新しい、輪ゴムで留められたその教科書を手にしたときの、そして最初に、そぉっと丁寧に折り目を付けた気持ちはどこに行ったのだろうか?。  ページの隅にはパラパラ漫画 […]

第713話 ■5年3組魔法組

 昭和51年12月からの放送開始ということは、当時私は小学4年生だった。翌年4月には5年生になって、このクラス替えのタイミングで5年3組になりたかったのは言うまでもない。当時はこんな子供達が全国的に多かったに違いない。しかし、あえなく私は5 […]

第712話 ■襟裳岬

 通勤途中のラジオからこの曲が流れてきた。多くの人が知っている森進一のものではなく、吉田拓郎が歌っていた。作曲者である彼によるセルフカバーだ。森進一が現在の地位を得、そして今もそれを維持できているのはこの曲と「おふくろさん」の2曲によるもの […]

第709話 ■給食当番

 私達の頃は1クラスの定員が45名であったため、実質的なクラスの人数は40人をちょっと超えたぐらいで推移していた。このため給食当番は4週に1度の割合でまわって来る感じだった。ところが最近は児童数が少なく、実質的なクラスの人数は30人前後だっ […]

第708話 ■日直の仕事

 朝はいつもより早く登校し、教室の窓を開ける。今日、僕は日直だ。窓を開け終わると、職員室に行って「学級日記(日誌)」を受け取ってくる。日直は座席の順番で二人一組となってまわって来る。自分達の机の上には「日直」と書かれた三角錐が置かれている。 […]

第707話 ■ムネオのウルトラC

 当のムネオ代議士は雲隠れをしているようだが、毎日次々と新しい疑惑とやらが噴出し、ワイドショーなどマスコミでは話題に事欠かない。まるで「今日のムネオ」状態だ。せっかくの反論も入札関与疑惑として墓穴を掘った形になった。ついでに私設秘書問題も。 […]