2007年

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第1410話 ■蒲鉾屋

 大晦日の朝、玄関のチャイムが鳴る。宅配便だ。妻の母からの荷物が届いた。中には蒲鉾をはじめ若干の食料品が入っている。妻の実家は蒲鉾屋で、毎年年末にはこんな感じで蒲鉾が届くことになっている。正月の蒲鉾は買ったことがない。手前味噌だが、なかなか […]

第1409話 ■無料漫画雑誌

 首都圏を中心とした話だが、今年の頭頃から無料の週刊漫画雑誌が発行され、駅などで配られるようになった。毎週火曜日の朝晩に手配りしていた。そして、ここのところ見ないなあ、と思っていたら、今月に休刊になってしまっていた。「コミック・ガンボ」とい […]

第1408話 ■私的・小景異情

 親戚に不幸があって、急遽クリスマスの3連休は郷里・佐賀に帰っていた。2年振りの帰省であるが、街は相変わらず寂れていた。午前中に連絡があって、午後に出掛けるという慌ただしさの中、荷造りをする中身は、着替え等の他にポータブルAVプレーヤー、モ […]

第1407話 ■クリスマスの子供会

 昔は24日に通知表をもらって、翌25日からの冬休みと決まっていたが、最近は天皇誕生日や週休二日制の影響で、これよりも数日早くから子どもたちは冬休みに突入している。ちょっとうらやましい。以前は冬休みのスタートとクリスマスは同じであった。終業 […]

第1406話 ■キリスト誕生

 私は幼稚園ではなく、保育園に通っていたが、都合3年保育の間に定員の調整とやらで、途中転園を経験し、最後の1年をキリスト教の保育園に通った。市立の保育園ながら、キリスト教という、ある種珍しい保育園だったと思う。毎朝欠かさず「礼拝」の時間とい […]

第1405話 ■これからの「秀コラム」

 秀コラムも1000話達成までは、平日日刊というペースで、しゃにむに走り続ける事ができた。しかし、その後は適当にペースが乱れ、果てには週刊のペースもおぼつかなくなるような状態が久しく続いていたが、今年の10月に一念発起して、また平日日刊ペー […]

第1404話 ■半ズボン

 寒い日が続いている。特にここ数日、日増しに朝は寒い。しかし、登校中の小学生の男の子を見ると、半ズボンだったりする。「子どもは風の子」なんて言うが、確かに自分たちも、子どもの頃は、半ズボンが決まりかのように、寒くても2学期中は半ズボンで過ご […]

第1403話 ■給与明細なくなる

 ついにこの日が来たか、といった感じ。私が勤める会社では、辞令に引き続き、給与明細の支給がなくなった。給料日の前日に上長からうやうやしく明細をもらう儀式がなくなり、代わりに各自イントラのサイトからダウンロードして印刷するようになった。  現 […]

第1402話 ■「芝浜」を探して

 例によって、日曜日の朝。上野鈴本演芸場の前で早朝寄席の開場を待っていた。ちょうどこの時期、年末となると「芝浜」の季節となる。落語界の第九みたいなもんだ。定席の寄席の方でも夜席で、日替わりでトリが芝浜をやるということで看板が出ていた。一緒に […]

第1401話 ■忠臣蔵の尺

 さて、今年もまたこの日を迎えた。忠臣蔵吉良邸討ち入りの日。この日が来ると毎年、「今年ももう残りわずかだなあ」と実感する。ところでこの忠臣蔵という話、尺の点から見るとなかなか厄介な話に思える。尺とは時間の長さのことである。何よりも全編となる […]

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