2010年

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第1793話 ■落語探偵団

 ここのところしばらくコラムの執筆が疎かになってしまっていたが、この間にちょっと暗躍をしていた。実は、私が仕掛け人となって、現役若手落語家による「落語探偵団」なるユニットを組織した。現役の若手落語家(落語協会所属の若手二ツ目)が探偵となって […]

第1792話 ■日本一のひや

 現役若手落語家二人とともに、とある企画の作戦会議の席での落語談義。「分かりにくいサゲってあるよね」という話になった。私が思うに、大ネタで通常は全編通しではなかなか口演されない演目に多いような気がする。「品川心中」、「居残り佐平次」、それに […]

第1791話 ■死刑判決の蛇足

 横浜地裁で行われていた裁判員裁判で、初めての死刑判決が出た。裁判員裁判初の死刑判決とあって、報道も熱心だ。被告人は二人を殺害し、強盗殺人罪などで起訴されていた。死刑の求刑は裁判員裁判としては2人目だった。  死刑判決をめぐる判例としては最 […]

第1790話 ■逮捕せずとは

 例の尖閣諸島沖で、中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりしてきた事件のビデオ映像が流出した件で、警視庁と東京地検がその画像を流失させた者を逮捕せずに任意での取り調べを継続することにした。私は見ていないが、流出者が名乗り出た当日の報道では、 […]

第1789話 ■「芝浜」のリアリティ

 さて本日は落語の「芝浜」について。この「芝浜」、最後のクライマックスシーンが大晦日の夜、丁度除夜の鐘が聞こえる頃合いとあって、年末の寄席や落語会でよく掛かる。落語界の「第九」みたいな作品だ。本噺は三遊亭圓朝師匠が「酔っ払い・芝の浜・財布」 […]

第1788話 ■落語みたいな事件

 数日前に落語みたいな事件のニュースを複数見つけた。まずその1つめは、漬物容器に入れられた遺体が見つかった事件。よくよく見ると、生の死体ではなく、遺骨だった。死体と漬物桶という組み合わせの落語がいくつかある。例えば「らくだ」と「黄金餅」。今 […]

第1787話 ■Twitter熱冷める

 電車の中などで急に携帯電話の着信音が鳴って、そいつが電話に出て話し始めたとしよう。うるさい、という不快感がある一方で、どうでもいい他人の話を聞かされる不快感もある。これは携帯電話に限らず、電車内のおばさん達の会話もそうだ。その話している声 […]

第1786話 ■ゲーム産業批判

 公立学校の週休二日制が始まったとき、新たに自由時間を獲得した彼らがどのような時間を過ごすのかを、その日の夕方のニュースで特集していた。細かくは忘れてしまったが、土曜日も学習塾通いに費やす子供たちの一方で、小学生が自分の家の店を手伝っていた […]

第1785話 ■理想の電子書籍端末?

 前話のコラムで、自分の使用環境に最も適している電子書籍端末は新Kindleである旨書いたが、何もiPadを否定しているわけではない。正直、現時点での電子書籍端末は日本語コンテンツの不備から、自炊したPDFファイルを閲覧する端末としての性質 […]

第1784話 ■Kindle端末再評価

 iPadには概ね満足しているが、私が感じているいくつかの不満点の中で最も大きなものは、それがやや重いことである。家の中で使用する分には何ら問題ないが、日々持ち歩くとなると、ケースに入れていることもあって、荷物が約1キロ増える。電車の中で座 […]

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