落語

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第1805話 ■上から目線で手が止まる

 自分自身、文章を書くことにおいて、大きな迷いが生じている。私のコラムが途絶えた理由はそれである。コラムだけでなく、ブログも書けていない状況である。いや、書いてはみるものの、リリースをためらってお蔵入りさせているものがいくつもある。  「自 […]

第1802話 ■噺家の寿命?!

 「好きな噺家さんは誰ですか?」と聞かれれば、「古今亭志ん朝師匠」と答える。既に亡くなっており、生での高座姿を見たことはない。しかし、幸いにも音源や映像が数多く残っていて、それを楽しむことができる。それらに耳を傾ける度に、「生で見ておきたか […]

第1795話 ■道灌

 東京の落語家の階級は上から順に、真打、二ツ目、前座となっているが、この前座の前にも公式ではないが、見習いなどと呼ばれる時期がある。最大手である落語協会の場合は、6ヶ月ルールというのがあって、まずは師匠に入門してから見習い期間としての6ヶ月 […]

第1793話 ■落語探偵団

 ここのところしばらくコラムの執筆が疎かになってしまっていたが、この間にちょっと暗躍をしていた。実は、私が仕掛け人となって、現役若手落語家による「落語探偵団」なるユニットを組織した。現役の若手落語家(落語協会所属の若手二ツ目)が探偵となって […]

第1792話 ■日本一のひや

 現役若手落語家二人とともに、とある企画の作戦会議の席での落語談義。「分かりにくいサゲってあるよね」という話になった。私が思うに、大ネタで通常は全編通しではなかなか口演されない演目に多いような気がする。「品川心中」、「居残り佐平次」、それに […]

第1789話 ■「芝浜」のリアリティ

 さて本日は落語の「芝浜」について。この「芝浜」、最後のクライマックスシーンが大晦日の夜、丁度除夜の鐘が聞こえる頃合いとあって、年末の寄席や落語会でよく掛かる。落語界の「第九」みたいな作品だ。本噺は三遊亭圓朝師匠が「酔っ払い・芝の浜・財布」 […]

第1788話 ■落語みたいな事件

 数日前に落語みたいな事件のニュースを複数見つけた。まずその1つめは、漬物容器に入れられた遺体が見つかった事件。よくよく見ると、生の死体ではなく、遺骨だった。死体と漬物桶という組み合わせの落語がいくつかある。例えば「らくだ」と「黄金餅」。今 […]

第1787話 ■Twitter熱冷める

 電車の中などで急に携帯電話の着信音が鳴って、そいつが電話に出て話し始めたとしよう。うるさい、という不快感がある一方で、どうでもいい他人の話を聞かされる不快感もある。これは携帯電話に限らず、電車内のおばさん達の会話もそうだ。その話している声 […]

第1781話 ■俺はまだ本気出してないだけ

 漫画のタイトルである。このタイトルが話題になったのは不定期で開催している、同じ高校の4人が集まって飲む、同窓飲み会の席だったはず。かれこれ、3年ほど前のことだと思う。ただその時は「そんな漫画があるんだ」、程度しか反応せず、それ以上気にする […]

第1780話 ■遊廓跡

 落語に廓噺というのがある。江戸落語の場合、その多くは吉原を舞台としたもので、一部は吉原以外に品川などを舞台にした廓噺というのがある。かつての吉原は公的な廓で、それ以外の場所は非公認な場所とされていた、らしい。吉原は遊女三千人御免の場所、と […]

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